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犬が重度の貧血に!? 腎障害が起こる!? まさかの事態を引き起こす犬に危険な4つの食べ物

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人が食べても問題なく「一見なんの危険性もない」食べ物でも、犬が食べると中毒を起こすものがあります。犬は一気食いをするので、毒性のある成分を短時間で大量に摂取し、重い中毒症状を引き起こしやすいです。
ここでは、犬が口にするとまさかの事態を引き起こす4つの食べ物について、日本ペット栄養学会会長で獣医師の左向敏紀先生に伺いました。

【玉ネギ】調理した料理も絶対にダメ!

玉ネギのほか、ネギ、ニラ、ニンニク、らっきょうも要注意!
玉ネギのほか、ネギ、ニラ、ニンニク、らっきょうも要注意!

赤血球の数が急激に減少、重度の貧血を起こす

人にとって健康によいといわれる、玉ネギなどのネギ類。
こういった食べ物は、野生動物に掘り起こされて食べられないよう、自身を守るために毒素をもっていることが多いです。食べてしまうと、ネギ類に含まれる「有機チオ硫酸化合物」という物質が赤血球を破壊して、重度の貧血を起こします。酸素を運ぶ赤血球は体の根幹にかかわる組織のため、犬が食べると少量でも死亡する可能性があります。日本犬では、遺伝的に反応が出やすい犬も。

有機チオ硫酸化合物が赤血球のヘモグロビンを酸化させ、赤血球を破壊。酸素が全身に行き渡らず、茶褐色の尿が出て、意気消沈、発熱などが発生
有機チオ硫酸化合物が赤血球のヘモグロビンを酸化させ、赤血球を破壊。酸素が全身に行き渡らず、茶褐色の尿が出て、意気消沈、発熱などが発生

【コーヒー】心臓のバクバクが止まらない

コーヒーのほか、紅茶、緑茶にも要注意!
コーヒーのほか、紅茶、緑茶にも要注意!

カフェインの興奮作用で脈拍が異常に速くなる

コーヒーに含まれているカフェインは、自律神経などの神経が集まる「中枢神経」に働きかけ覚醒作用をもたらします。人がコーヒーを飲むと眠気が飛んでシャキッとしますが、それはカフェインが体に「もっと働こう!」と指示しているからです。
犬の場合、カフェインを分解することが苦手なため、この効果が過剰に出ます。血圧が急激に上がり、心臓の動きが活発に。下痢、失禁などの神経症状や呼吸の異常が起こります。

カフェインの作用で血管が収縮。心臓がいつも以上に頑張ってしまい高血圧になり、体調不良を招きます。また、腎臓に送る血液の量が増えて多尿に
カフェインの作用で血管が収縮。心臓がいつも以上に頑張ってしまい高血圧になり、体調不良を招きます。また、腎臓に送る血液の量が増えて多尿に

【ぶどう】腎臓障害を起こす場合も

ぶどうのほか、レーズン、レーズンパンも要注意!
ぶどうのほか、レーズン、レーズンパンも要注意!

少量でも危険! 腎臓障害を引き起こす場合も

フルーツは栄養が豊富ですが、犬にぶどうはNG。
チョコやネギ中毒と比べて症例が少ないため、ぶどうに含まれるどの成分が毒になっているかはわかっていませんが、ぶどう中毒による死亡事故は何件もあります。中毒を起こした犬の症状は、食後2〜3時間程度後に嘔吐。重度のケースでは急性腎不全を起こします。個体差がありますが、レーズンの場合、体重1㎏あたり2.8g の量から危険です。少量の摂取でもすぐに受診を。

腎臓では血液中の老廃物を取り除き尿として排出していますが、ぶどう中毒を起こすと老廃物が体内に残ってしまいます。尿毒症を発症することも
腎臓では血液中の老廃物を取り除き尿として排出していますが、ぶどう中毒を起こすと老廃物が体内に残ってしまいます。尿毒症を発症することも

【鳥の骨】割れてとがりやすい

鳥の骨のほか、犬の体のサイズに合っていないガムも要注意!
鳥の骨のほか、犬の体のサイズに合っていないガムも要注意!

消化器官に詰まることがあり傷つけやすく、食道・胃で出血!

骨を噛むことが好きな犬に、よかれと思って鳥の骨を与える。その行為は、ときに事故を起こすことがあります。鳥の骨は加熱すると裂けやすくなるため、犬が噛んだときに鋭利に割れることもあり、それが食道や胃を傷つけてしまうのです。
また、飼い主さんが見ていないところで食べさせると、大きい状態のまま骨をまるのみしてしまうこともあります。その場合は、食道、腸などで詰まる可能性が高く、腸閉塞を起こすと早急に手術が必要に。

食べたものは食道や胃の中をストンと落ちるわけではなく、筋肉が収縮して移動しています。なので、とがったものは内部の粘膜を傷つけやすいです
食べたものは食道や胃の中をストンと落ちるわけではなく、筋肉が収縮して移動しています。なので、とがったものは内部の粘膜を傷つけやすいです

骨以外にも、食道や腸に詰まるという理由で、犬に危険な食べ物はいくつかあります。なかでも、メロンやパイナップルの皮、桃の種、ナッツなどを詰まらせるケースは多いです。
ここで紹介したものは与えない、また盗み食いされないよう徹底しましょう。

お話を伺った先生/獣医師、日本ペット栄養学会会長 左向敏紀先生
参考/「いぬのきもち」2022年2月号『まさかの事態を招くキケンな食べ物8』
写真/殿村忠博、寺岡みゆき
イラスト//加納徳博
文/いぬのきもち編集室

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