愛犬のお手入れは、どのくらいの頻度でどのくらいの時間を行うのがよいのでしょうか。
今回はうちのコにぴったりのお世話の量や回数を、覚えやすいように「数字」でご紹介します。
ブラッシングやシャンプーなど、「お手入れ」に関する回数や時間の目安を、獣医師の南 直秀先生が解説。愛犬の“ちょうどいい”を探るヒントにしてください!
ブラッシングの回数/完全室内飼いの短毛種なら1日に15分以内
ダブルコートの犬は1日数回ケアしても
個体差もありますが、室内で暮らしている短毛種なら、1日1回、皮膚のマッサージも兼ねて15分程度を目安に行うとよいでしょう。柴やポメラニアンなどの抜け毛が多い犬種や、換毛期は様子を見て多めにしても。ただしやりすぎは皮膚を傷めるので注意して。
歯みがきの回数/毎日2回
歯みがきは理想としては毎食後、1日2食の犬なら毎日2回ずつ行いたいところ。ただし前歯の裏側など、飼い主さんではみがくのが難しい場所もあるので、動物病院で定期的にチェックしてもらうとよいでしょう。
シャンプーの回数/月に1回~
膿皮症など持病があるならかかりつけ医に相談を
ニオイが気にならなければ基本的には半月から月に1回程度を目安にするとよいでしょう。ただし皮膚の状態や季節によって必要となる頻度は変わります。とくに皮膚に持病がある犬はかかりつけ医と相談しましょう。
爪切りの回数/年に10回~
爪が床で擦れない長さをキープしましょう
生活環境や体格、活動量によって異なりますが、歩くたびに床に爪が当たって痛くならないように、2週間に1回や月1回など、年に10回以上はケアしましょう。爪切りが苦手な犬なら、定期的にプロの手を借りても。
耳そうじの回数/汚れていなければ0回
自浄作用があるのでやりすぎはNG
生まれつき耳アカが多い犬でなければ、耳アカは自然と体外へ排出されるので、頻繁に耳そうじをする必要はありません。愛犬がかゆがっておらず、軽い汚れが見られるぐらいなら、専用の洗浄液を浸したコットンでそっと拭く程度でOK 。
いかがでしたか? お手入れは愛犬の健康を守り、ケガや病気を防ぐためにも欠かせないものです。あなたの愛犬にちょうどいい回数や量を知って、愛犬の日々のお世話の参考にしてみてくださいね。
※特集内でご紹介している数字は、監修の先生の見解による参考値です。犬にはそれぞれ個体差があり、具体的な数字はその犬の性格や健康状態、体調、環境によって異なりますので、あくまでも目安のひとつとしてご利用ください。
お話を伺った先生/東京動物医療センター 副院長 南 直秀先生
参考/「いぬのきもち」2022年4月号『数字でわかる! 愛犬のお世話』
文/いぬのきもち編集室