愛犬を迎えたら最初に準備したいハウス。ここでは、愛犬がリラックスできて、イタズラなどの危険防止、トイレトレーニングにも役立つ理想のハウス、“庭つき一戸建て”について、しつけトレーナーの戸田美由紀先生に解説していただきました。愛犬と楽しく暮らすために、ぜひ実践しましょう。
ハウスの環境を整えると、愛犬はリラックス! そそうを防ぎ、イタズラと危険の予防に
飼い始めはサークルを準備する飼い主さんが多いようですが、狭かったり、危険予防ができていなかったりすることも。フリーにしている飼い主さんもいますが、愛犬専用の居場所を用意することは大切です。
サークルが愛犬にとってくつろげるスペースになるように、ハウスまわりの環境づくりをしっかり行いましょう。
環境づくりのメリット
● 自分専用のスペースができて、愛犬がリラックスできる
● 飼い主さんと離れる時間をもつことで自立心が育つ
● そそうを防ぎ、トイレトレーニングにも使える
● 目を離すときにもイタズラや誤食などの危険防止に
サークルで愛犬が心地よく過ごせる環境にしましょう
広めのサークルに必要なものを設置します
サークルの中に入れるのは寝床となるクレートとシーツを設置したトイレトレーです。水は飲みたいときに飲めるよう、いつも用意しておきましょう。
これが理想の“庭つき一戸建て”
水はトイレと反対側、クレートのそばに置きましょう
犬は排泄する場所で飲食をしない傾向があります。飲み水は、サークルの中のトイレと反対側に置くようにしましょう。
水はトイレから離してクレートのそばに
子犬は給水ボトルタイプで水を用意するのもおすすめ
活発に動き回る子犬は、ボウルをひっくり返し、中の水がなくなってしまう場合も。給水ボトルタイプなら防げます。
※散歩後や食事のあとなどは、ボウルでしっかり飲ませましょう。
ひっくり返す心配のない給水ボトルタイプ
寝床はクレートにしましょう。かじる子犬でも安心
歯の生え替わりの時期になんでもガジガジする子犬は多いもの。布製の犬用ベッドではなくクレートで寝られるようにしておくと、中綿の誤食などが防げます。
クレートなら噛みグセ予防にも
メッシュつきトイレトレーならシーツをビリビリにさせません
トイレシーツをビリビリ噛みちぎる犬はシーツを誤食する危険も。メッシュつきのトレーなら噛めなくなるので安心。
※いぬのきもち相談室より:メッシュつきトレーを嫌がる犬の場合は、新聞紙を敷いて対応してもいいでしょう。
メッシュつきならイタズラ予防もできる
戸田先生おすすめ! 排泄の片づけが手早くできる「トイレセット」
ハウスのすぐそばに置いておくと片づけが手早くできます。ウンチを処理するペーパーは1回分ずつに分けて用意しておき、すぐにウンチを拾える態勢にしておくと食フンの予防にもなります。
ハウスのそばに置いておこう
サークルは1才過ぎてトイレのしつけができイタズラがなくなったら卒業OK! 留守番や家事のときの安全確保にずっと使うのもおすすめです(戸田先生)。
お話を伺った先生/日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター、DOG IN TOTAL主宰 戸田美由紀先生
参考/「いぬのきもち」2018年7月号『さいしょの一歩』
撮影/佐藤正之、殿村忠博
文/いぬのきもち編集室