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「実は認知症の表れ」という犬の意外な行動は

犬の老化には、筋力低下や白内障などのわかりやすい変化だけではなく、あれ?と感じた異変が後に老化による認知症であったというケースもあります。

シニア犬の変化を注意深く観察していると認知症の症状に早期に気がつけるかもしれません。犬の老化による認知症の2つの症状をいぬのきもち獣医師相談室の濵口美香先生が、解説します。

①食べたがる/食べなくなる

くっつきすぎでは?
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
今まで人間の食べ物を食べたがることのなかった犬が、ある日、食卓や台所から離れなくなる、ゴミ箱のニオイを嗅ぐようになる、いつものご飯を食べなくなるという様子は、認知症の症状の1つである「食欲の増加・減退など活動性の変化」かもしれません。

認知症の初期症状はわかりにくく、飼い主さんが気づかないこともあり、お腹が空いているの?今日は食べたくないの?急に元気が出てきた?などの「あれ?いつもと違う?」という変化が実は認知症の予兆だったというケースもあるので、食への興味があるかどうかはしっかり観察しておきましょう。

認知症が進んで食欲が増すと、落ちているものや通常食べないものも口に入れてしまう可能性があるので、誤飲をしないように注意が必要です。

②夜寝る場所が定まらない/昼夜逆転

ぐっすり。
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
夜は寝ている定位置があったのに、夜中に突然起きてしばらく寝ない、寝場所が定まらない、ウロウロして落ち着かないといった様子は、犬の認知症の症状の1つといわれています。

この状態が続くと昼夜逆転になることがあるので、できるだけ昼間に刺激を多く与えて夜間にぐっすり寝られるようにサポートしてあげましょう。

認知症の進行を遅らせるためにできること

くつろぐ犬たち!
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
毎日同じ時間にごはん、お散歩、昼寝をする単調な生活は、犬が認知症になるリスクが高まります。お散歩コースの変更、足裏に刺激を与えるために砂利道を歩く、他の犬や人と接する機会を持つ、飼い主さんと一緒に遊ぶといった刺激のある生活を取り入れるといいでしょう。

獣医師が診察室の短い時間で認知症だと判断することは簡単ではありません。飼い主さんに犬の認知症の知識があると小さな変化にも気がつきやすく、早めに対処や治療を行うことができます。

獣医師が認知症かを判断する情報として、毎日一緒に暮らしている飼い主さんがちょっとした変化を見つけることが大切です。

(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・濵口美香先生)
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿いただいたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
編集/いぬのきもちWeb編集室
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