犬と暮らす
UP DATE
犬の「ムキ顔」に込められた意味や理由 「ムキ顔」しやすい犬がいる?
いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生が解説します。
犬の「ムキ顔」に込められた意味とは
例えば、ムキ顔をしながら耳が前に傾き、しっぽが上がって毛も逆立っているなら、犬は怒っているといえるでしょう。
反対に、ムキ顔をしながら耳を後ろに倒し、しっぽを下げて体を低くしている場合は、緊張や不安を感じているおそれが。また、ムキ顔をしながらしっぽをおなかの下に巻き込んでいるときは、恐怖を感じおびえていることが多いです。
意外な理由から「ムキ顔」をする犬も
犬は人と一緒に暮らしていくなかで、「こうすれば“いいこと”がある」と知ると、その体験を覚えて繰り返すようになります。これは顔や体を使った感情表現を覚える際も同じです。
うれしさや楽しさを伝える手段としてムキ顔をする犬の場合は、過去に何かのタイミングでムキ顔になったとき、飼い主さんに笑ってもらえたなど、“いい反応”をしてもらった経験があるのかもしれませんね。
どんな犬が「ムキ顔」をしやすいの?
一般的に、警戒心の強い犬や、気の強い性格の犬がムキ顔をしやすいといわれているため、警戒心が強い柴などの日本犬や、臆病で警戒心の強いチワワなどと暮らしているかたは、ムキ顔を見る機会が多いかもしれません。
そのほか、多頭飼育でケンカの多い環境にいる犬も、ムキ顔をしやすいといえます。とくにケンカが多く見られるのは、未去勢のオス同士の組み合わせ。常に相手を意識しているので、どうしても威嚇する機会が多くなるのでしょう。
犬が「ムキ顔」しているときは見守って!
そのため、愛犬がムキ顔をしているときは、叱ったり大きな声で名前を呼んだりするなど、愛犬が興奮するような対応は控え、別のことで気を逸らしたり、落ち着くまで見守りましょう。
同時に、ムキ顔になるきっかけとなる原因について探ることも大切です。恐怖や警戒心からムキ顔をしているのであれば、その対象から距離をおくなど、愛犬が安心できるように対応してくださいね。
取材・文/ハセベサチコ
編集/いぬのきもちWeb編集室
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
UP DATE