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1日何回が適切?注意点は?「犬のおしっこQ&A」
犬のおしっこの回数は1日にどのくらいが普通なのでしょうか。
おしっこの回数は生活環境や体質によっても異なるので、回数が多いのか少ないのか、普通なのかを判断するのは難しいものです。
1日のおしっこの回数にこだわるよりも、いつもと違う愛犬の「尿の異変」に早く気がついてあげましょう。いぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生が解説します。
Q1:犬のおしっこの回数は1日何回位が目安?
健康な犬のおしっこの回数は、子犬であれば1日7~10回、成犬は3~4回、シニア犬は5~6回が目安ですが、犬によって個体差があるため、1日の回数や量が毎日同じくらいかそうでないのかをよく観察しましょう。
Q2:犬がおしっこを我慢するとどうなるの?
犬も人同様に、おしっこを我慢すると尿が膀胱内にたまっている時間が長くなり、膀胱炎や尿石症になってしまう可能性があります。
Q3:1日に最低何回以上排尿がないと注意が必要?
健康な犬の1日の排尿回数の目安は先に述べたとおりですが、普段と比べて愛犬のおしっこの一回量が少なかったり、全く出ない場合は注意をした方がよいでしょう。
この場合は、おしっこの通り道に石ができる尿路結石や残尿感からおしっこが溜まっていないのにおしっこをしたくなる膀胱炎、尿道周囲の腫瘍によりおしっこの通り道が狭くなっているなどの病気が疑われます。
また、オス犬については、前立腺肥大によっておしっこが出にくくなることもありますし、腎不全の場合にも全くおしっこが出なくなることがあります。
おしっこは健康のバロメーター
おしっこは泌尿器の異常だけでなく、全身の異常を示す大切なバロメーターともなります。日頃から愛犬の尿の量や色、回数、ニオイなどをチェックして「普段の尿」の状態をしっかり把握しておきましょう。
「今日はおしっこの色が違うかな」「量が多いかな」「あれ、おしっこの回数が多い?」「変なニオイがする」「ペットシーツにキラキラしているものが見える」などは、膀胱炎や結石などの病気の可能性もあります。いつもと違う変化を感じた場合は、飼い主さんが自己判断せずに、動物病院を受診しましょう。
監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生
文/maki
構成/いぬのきもちWeb編集室
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿いただいたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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