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シニア犬が寝てばかり、これって大丈夫?睡眠時間が増えた犬のお世話の仕方
シニア犬と暮らしていると「愛犬の寝る時間が増えた」と感じる飼い主さんは多いようです。寝てばかりいるシニア犬たちは、体調面などの心配はないのでしょうか?
「睡眠時間の多いシニア犬のお世話」について、いぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生が解説します。
シニア犬の睡眠時間が増えるのは自然なこと
犬の加齢や老いとともに睡眠時間が長くなっていくのは自然なことです。
シニア犬は若い頃に比べると、体力の低下によって活動量が減ったり、周囲の刺激への反応が鈍くなることなどから、睡眠時間が多くなると考えられます。
病気で睡眠時間が増えている場合もある
愛犬の食欲や元気があって、普段の様子が変わらない場合は、それほど心配する必要はありませんが、昼夜逆転や夜鳴きをするなどの変化がみられる場合は、認知症などの可能性もあります。
また、元気や食欲がない、ぐっすり眠れていない、震えているなど、普段と違う様子がある場合は、病気が隠れていることもあるので動物病院を受診しましょう。
ぐっすり寝ている犬は起こさない
シニア犬がぐっすりと気持ちよさそうに寝ている場合は、できるだけそっと寝かせておいてあげましょう。もし、寝ている時間が長い場合は、愛犬の様子を時々チェックしてあげてください。
シニア犬の睡眠環境を整えてあげましょう
シニア犬の寝る時間が増えてきたら、寝床やよく寝る場所を快適な環境にしてあげましょう。
シニア犬は寝相や寝る場所を変えないことも多いです。このため、愛犬が長時間同じ姿勢で寝ていても床ずれが起きにくいように、体圧分散性の高いマットなどを用意してあげるとよいでしょう。
また、シニア犬は体温調節が上手にできない場合があるので、寝ている場所の温度が常に快適になるよう配慮して、寝ている場所が寒くなったり、暑くなってくる場合には移動させてあげるようにしましょう。
「寝てばかりのシニア犬」のお世話のコツ
寝てばかりのシニア犬に対して、寝る環境を作る以外にできることとしては、
- すぐに水分補給ができるように、寝床の近くにお水を置いてあげる
- 1日のリズムをつけたり、リフレッシュしたり、体力や筋力を維持していくためにも、可能な範囲でのお散歩は行くようにしましょう。
- 話しかけたり、褒めるといった愛犬とのコミュニケーションは今まで通り行う
など、愛犬をいたわりながらも、これまで通りにできることはきちんと続けていってあげましょう。
愛犬の体の変化に注意しながら、寝る時間が増えたシニア犬のお世話を心がけたいですね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・白山さとこ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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