1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 飼い方
  4. 車酔い、そそう、落ち着きがない……。愛犬とのドライブでよくある困りごと、プロはこう対処しています!

犬と暮らす

UP DATE

車酔い、そそう、落ち着きがない……。愛犬とのドライブでよくある困りごと、プロはこう対処しています!

買い物やレジャー、通院など、愛犬との暮らしに活躍する車。愛犬が楽しく安全に乗るために、214人の飼い主さんから寄せられた、「愛犬とのドライブに関する疑問や困りごと」について、しつけインストラクターの戸田美由紀先生に伺いました! 今回は「走行中」の疑問や困りごとについてお伝えします。

Q.バックギアの警告音やナビの音声に吠えまくります

A.「降ろして!」と要求しているので、「吠えても無駄」と無視して教えて
経験から愛犬は、もうすぐ車が止まって降りられると察し、「早く降りたい」と吠えています。車を止めても降りずに愛犬を無視し、吠えやんで完全に落ち着くまでそのまま待って。「静かにすれば降りられる」と教えます。吠えやむまでは停車したまま無視。吠えやんでしばらくしてから降ろしましょう。
停車後、吠えやむまでは飼い主さんも降りずに無視。吠えやんでから10分で降りるときもあれば、20分待つ場合もつくり、愛犬に「〇分待てば降りられる」と思わせないようにします
停車後、吠えやむまでは飼い主さんも降りずに無視。吠えやんでから10分で降りるときもあれば、20分待つ場合もつくり、愛犬に「〇分待てば降りられる」と思わせないようにします

Q.走行中、落ち着きません

A.興奮しているのかも。ドライブ前に体力の発散を
体力があり余っていると、興奮しやすくなり、もぞもぞと動き続けたり、吠えたりすることが。ドライブ前にしっかり運動させてほどよく疲れるようにすれば、道中静かに過ごしてくれます。
ドライブ前に散歩でしっかり運動させることで、道中は静かに過ごしやすくなります。散歩の途中で排泄もしてくれれば、ドライブ中のトイレ問題も不安が減ります
ドライブ前に散歩でしっかり運動させることで、道中は静かに過ごしやすくなります。散歩の途中で排泄もしてくれれば、ドライブ中のトイレ問題も不安が減ります

外を見て興奮するのなら、クレートへ入れて

走行中に窓の外を見て吠える犬は、クレートに入れて外が見えないようにするのが得策
走行中に窓の外を見て吠える犬は、クレートに入れて外が見えないようにするのが得策

居場所が不安定だと落ち着かないので、乗車前にチェックを

クレートやドライブボックスが揺れたり斜めだったりすると、犬は落ち着きません。タオルなどを当てて調整を
クレートやドライブボックスが揺れたり斜めだったりすると、犬は落ち着きません。タオルなどを当てて調整を

Q.車内でそそうします

A.そそうしても、騒いだりすぐに降ろさないで。クレートに入れて予防を
そそうした際にあわてて車から降ろしていると、愛犬は「そそうすれば降りられる」と学習。降ろしてほしいときにそそうするように。犬は寝床であるクレートを汚したくないという本能があるので、次からは乗車前に排泄させ、さらにクレートに入れることでそそうを防いで。
大騒ぎしたり、あわてて車から降ろしたりすると、愛犬は「そそうすればいいんだ!」と勘違いするように。心配なら、おむつをはかせるのも手
大騒ぎしたり、あわてて車から降ろしたりすると、愛犬は「そそうすればいいんだ!」と勘違いするように。心配なら、おむつをはかせるのも手

Q.車に酔って途中で吐いてしまいます

A.吐く前に降りて休むなど、車に嫌な印象がつかないように慣れさせよう
車内で吐くほど、犬は車に悪い印象をもつため、そうなる前にこまめに休憩を。また吐いたときにあわてて車から降ろしていると、「吐けば降りられる」と勘違いさせます。吐いてもあわてないようタオルを敷くなどで準備を。

抱っこだと酔いにくくなることも

犬はクレートに入れるのが前提ですが、車酔いがひどいなら抱っこで乗ってみても。症状が軽減する場合があります。もし吐いてもあわてないように、シートやひざをタオルでおおうと◎
犬はクレートに入れるのが前提ですが、車酔いがひどいなら抱っこで乗ってみても。症状が軽減する場合があります。もし吐いてもあわてないように、シートやひざをタオルでおおうと◎
以下は、また吐いてしまう可能性があるので避けましょう。
● 急ハンドル、急ブレーキ
● 乗車直前や乗車中に食べ物を与える
● 吐いたあと、あわてて降ろす

Q.毎回、ハァハァと呼吸が荒くなったり、ぶるぶると震えたります

A.車酔いしたか緊張しているのかも。不安そうに見つめたりせず、「車=イイコトがある」と教えて
乗車のたびにハァハァするのなら車酔いの前兆か、車に乗ることに緊張して震えている可能性も。このとき飼い主さんが不安そうに見つめたり声をかけてしまうと、酔いや不安を助長してしまうので注意が必要です。
まずは止まっている車内でくつろいだり、おもちゃで遊んだり、おやつを与えたりして、車に対していい印象を与えましょう。動物病院で嘔吐予防薬を出してもらう手もあります。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
走行中の困りごとは、場合によっては事故につながったり、ほかの車へ迷惑をかけてしまう危険がないともかぎりません。今回ご紹介した対策を実践して、愛犬と安全で楽しいドライブに出かけてくださいね!
お話を伺った先生/日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター。DOG IN TOTAL主宰 戸田美由紀先生
参考/「いぬのきもち」2022年5月号『犬連れドライブのどうする? 困った! を解決します!』
写真/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室
CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る