犬と暮らす
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車酔い、そそう、落ち着きがない……。愛犬とのドライブでよくある困りごと、プロはこう対処しています!
買い物やレジャー、通院など、愛犬との暮らしに活躍する車。愛犬が楽しく安全に乗るために、214人の飼い主さんから寄せられた、「愛犬とのドライブに関する疑問や困りごと」について、しつけインストラクターの戸田美由紀先生に伺いました! 今回は「走行中」の疑問や困りごとについてお伝えします。
Q.バックギアの警告音やナビの音声に吠えまくります
A.「降ろして!」と要求しているので、「吠えても無駄」と無視して教えて
経験から愛犬は、もうすぐ車が止まって降りられると察し、「早く降りたい」と吠えています。車を止めても降りずに愛犬を無視し、吠えやんで完全に落ち着くまでそのまま待って。「静かにすれば降りられる」と教えます。吠えやむまでは停車したまま無視。吠えやんでしばらくしてから降ろしましょう。
Q.走行中、落ち着きません
A.興奮しているのかも。ドライブ前に体力の発散を
体力があり余っていると、興奮しやすくなり、もぞもぞと動き続けたり、吠えたりすることが。ドライブ前にしっかり運動させてほどよく疲れるようにすれば、道中静かに過ごしてくれます。
外を見て興奮するのなら、クレートへ入れて
居場所が不安定だと落ち着かないので、乗車前にチェックを
Q.車内でそそうします
A.そそうしても、騒いだりすぐに降ろさないで。クレートに入れて予防を
そそうした際にあわてて車から降ろしていると、愛犬は「そそうすれば降りられる」と学習。降ろしてほしいときにそそうするように。犬は寝床であるクレートを汚したくないという本能があるので、次からは乗車前に排泄させ、さらにクレートに入れることでそそうを防いで。
Q.車に酔って途中で吐いてしまいます
A.吐く前に降りて休むなど、車に嫌な印象がつかないように慣れさせよう
車内で吐くほど、犬は車に悪い印象をもつため、そうなる前にこまめに休憩を。また吐いたときにあわてて車から降ろしていると、「吐けば降りられる」と勘違いさせます。吐いてもあわてないようタオルを敷くなどで準備を。
抱っこだと酔いにくくなることも
以下は、また吐いてしまう可能性があるので避けましょう。
● 急ハンドル、急ブレーキ
● 乗車直前や乗車中に食べ物を与える
● 吐いたあと、あわてて降ろす
Q.毎回、ハァハァと呼吸が荒くなったり、ぶるぶると震えたります
A.車酔いしたか緊張しているのかも。不安そうに見つめたりせず、「車=イイコトがある」と教えて
乗車のたびにハァハァするのなら車酔いの前兆か、車に乗ることに緊張して震えている可能性も。このとき飼い主さんが不安そうに見つめたり声をかけてしまうと、酔いや不安を助長してしまうので注意が必要です。
まずは止まっている車内でくつろいだり、おもちゃで遊んだり、おやつを与えたりして、車に対していい印象を与えましょう。動物病院で嘔吐予防薬を出してもらう手もあります。
走行中の困りごとは、場合によっては事故につながったり、ほかの車へ迷惑をかけてしまう危険がないともかぎりません。今回ご紹介した対策を実践して、愛犬と安全で楽しいドライブに出かけてくださいね!
お話を伺った先生/日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター。DOG IN TOTAL主宰 戸田美由紀先生
参考/「いぬのきもち」2022年5月号『犬連れドライブのどうする? 困った! を解決します!』
写真/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室
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