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夏に気をつけたい犬の皮膚病「急性湿疹(ホットスポット)」とは?
犬の皮膚病「急性湿疹」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。
犬の急性湿疹は通称ホットスポットとも呼ばれる
岡本先生:「皮膚の急性湿疹は、通称ホットスポットとも呼ばれ、皮膚の細菌が増殖することで起きる皮膚炎のことをいいます。」
犬の急性湿疹が起こる原因
岡本先生:「急性湿疹は、皮膚のバリア機能が細菌に負けたときや細菌が増殖しやすい環境ができたときなどに起こりやすくなります。高温多湿の環境は犬の体に急性湿疹が起こりやすいです。」
犬の急性湿疹の症状と治療法
岡本先生:「急性湿疹は、赤くジュクジュクした周辺との境目が比較的はっきりした皮膚の炎症が急速に発症します。強いかゆみを伴うのも特徴です。病変部に触られるのを嫌がるなど、強い痛みの症状を示す場合もあります。」
――どのような治療が行われますか?
岡本先生:「病変部が小さく炎症や症状も軽い場合は、消毒や抗生物質の軟膏、薬浴を使った治療を行います。
病変部の炎症が重度で、強い痒みや痛みなどの症状も伴う場合は、抗生剤や抗炎症剤の投薬を中心に治療を開始します。」
犬の急性湿疹の予防法
岡本先生:「急性湿疹を予防するために飼い主さんができることは、例えば、シャンプー後や雨の日の散歩後、水遊びで濡れた後などは、犬の体をよく乾かすことですね。
他にも、皮膚が弱いコはローションやサプリメントを使用したり、皮膚用の食事などで皮膚のバリア機能を強くするといった対策もよいでしょう。」
犬が強いかゆみを感じる急性湿疹にいち早く気が付くためにも、愛犬の皮膚の状態に注意したいですね。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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