犬が突然「ピタッ」と固まって動かなくなる瞬間を見たことはありませんか? 「動物病院に入ったら固まった」「さっきまで楽しそうにしていたのに急に動きが止まった」などさまざまな場面でみられる犬の行動にはどのような意味があるのでしょうか?
「犬がフリーズしたように動かなくなる謎行動」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
犬が突然「ピタッ」と動かなくなるのはどうして?
愛犬が今まで動き回っていたのに、突然フリーズするかのようにピタッと動かなくなった場合は、何か気になることがあって周囲の状況を把握しようとして固まっているのだと思われます。
ピタッと固まっているときの犬の気持ちは?
犬がピタッと動かなくなったときは、犬のさまざまな気持ちが関わっていることが考えられます。いくつかの例をみてみましょう。
①体の痛みや病気の場合
体の痛みや病気が原因の場合では、動くと痛みが出ることに対する恐怖心から固まっていることが考えられます。
②頑固になっている場合
散歩中などで頑固になって一歩も動かない場合は、気になる方向とは別の方向に飼い主さんが進もうとしているときなどに、自分が行きたい方向をアピールするために「こっちだよ」と主張して固まることがあります。
③警戒心や不安がある場合
雷や花火など突然聞き慣れない音がしたときや自分のテリトリーに人や動物、乗り物が近づいてきたとき、散歩中に人や犬に出会って相手の出方や自分の次の行動を考えているときなどでは、警戒心や不安な心理からピタッと固まって動かなくなることがあります。
④遊び中に周囲を確認している場合
人や犬を遊びに誘っているときや周りの状況を確かめて次の行動を考えているときなど、楽しく遊んでいたり興奮しているときにも犬のピタッと固まる行動がみられることがあるでしょう。
同じ「ピタッと固まる」「フリーズする」という犬の謎行動の中にも、犬のさまざまな気持ちが込められているようです。犬の行動って奥が深いですね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください