犬と暮らす
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散歩中に猫と遭遇した犬の反応 犬の性格によって行動の違いも|獣医師解説
猫ちゃんを発見! 忍法「そろりそろりの術」で近づく
猫ちゃんを見つけてワクワクした気持ちを抑えきれないのか、表情がニタニタしちゃっていますね!(笑)
ココちゃんについて、飼い主さんに話を聞いた!
「ココは、とにかく猫ちゃんが大好きなんです。ちょっと離れたところから猫ちゃんを見つけると、だいたいあんな感じで笑顔で近づきます。気持ちが顔に出ちゃうタイプのようですね(笑)」
「ココはお散歩のとき、毎日のように住宅街で猫ちゃんを待ち伏せしています。でも、ビビりなところもあって、猫ちゃんがあまり近くにいると緊張して顔がこわばります(笑)
ココは、ちょっと離れたところから猫ちゃんを見ているのが好きなようですね」
【獣医師解説】散歩中に猫を見たときの犬の反応は?
一般的に、犬が散歩中に猫に出会ったとき、どのような反応を見せることがあるのでしょうか? いぬのきもち獣医師相談室の丸山知美先生に聞きました。
ココちゃんの行動から読み取れる心理は?
「やはり興味があるのではないでしょうか。犬も自分以外の動物、たとえば犬、猫、鳥などは、ある程度認識があるのではないかと思います。
ココちゃんの様子を見ると、相手の猫の身のこなしや匂いなどを情報として嗅ぎ取り、『自分とは違う生き物に興味はあるけど、近づくのはどうなのかな?』と考えながら、あのように距離を保っているのかもしれませんね」
猫を見たときの犬の反応はさまざま!
「もともと慎重で少し怖がりさんの犬は、警戒する様子を見せることが多いでしょう。ちなみに超小型犬のコたちの場合、猫のほうが体格、体重ともに上回る可能性があるので、やはり警戒対象になるのではないかと思います。
一方で、猫に近づきたがる犬は、好奇心旺盛なコが多いのではないでしょうか。また、自宅にも同居している猫がいると、興味を持ちやすいのではないかと思います。猫に近づきたいという犬は、人やほかの犬にも興味を示すコが多いのではないでしょうか」
「吠えてしまう犬は、猫が明らかな警戒対象であったり、敵意があったりするのかもしれません。相手の猫もびっくりして攻撃を仕掛けてきたりする可能性もあるので、愛犬、飼い主さんともに危険な場合も。注意が必要でしょう」
外にいる猫に近づきすぎる注意点は?
「先述のように、猫に吠えてしまって攻撃を受けるといったケースもあります。お散歩中に猫に会ったときには、ココちゃんのように距離を取るようにしたり、できるだけお互いのために見せない、近づけないといった行動を心がけたほうが安全でしょう。
また、猫に近づきすぎるとノミをもらってしまったり、出産や発情期などで気が立っている猫に近づくと、噛みつかれたりひっかかれたりする事故にも遭遇します。
犬と違い、猫は牙と爪という2つの武器を持っています。お互いの平和のために、お散歩の際は一定距離で接していたほうが安全なのかもしれないですね」
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・丸山知美先生)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文・構成/柴田おまめ
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