犬と暮らす
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犬が「ドーン」と飼い主に体当たりや頭突きをする…この謎行動の心理は?
「犬が人に体をぶつけてくる行動」には犬のどのような心理があるのでしょうか。いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。
犬が人に体をぶつけてくる理由
岡本先生:
「犬が体当たりや飛びつき、頭突きなどをして飼い主に体をぶつけてくるときは、
- 甘えている
- こっちを向いてほしい
- 相手にしてほしい
- 一緒に遊んでほしい
- 嬉しいときや楽しいときなどに興奮している
- 怖い思いをしたときなどに守ってもらおうとしている
- 耳や顔が痒い
などといった理由が考えられます。」
犬がかまってほしいときの行動例
「一緒に遊んでいて嬉しかったり興奮して体当たりをしてくる以外の場合では、
例えば、飼い主さんが誰かと楽しそうに話し込んでいるときなどに、愛犬が飼い主さんに対して体をぶつけてくることがあるかもしれません。
これは犬が「かまってほしい」という気持ちから、体をぶつけてきている可能性があります。」
何度も体当たりしてくる犬への対応
岡本先生:
「まず、そのきっかけが何であるかを知るためにも、愛犬の様子をよく観察しましょう。
もし、不安感からその行動をしていそうな場合には、愛犬の体を撫でて優しく声かけをしてあげるなど、怖い気持ちを落ち着けるとよいと思います。
ただし、興奮しすぎて飛びつきや体当たりをする様子が長く続いたり、かまって欲しくて何度も体をぶつけてくるなど自己主張の様子がある際には、そのまま愛犬の要求に応えてしまうと、「体を強くぶつけたら、かまってもらえる」と愛犬が学習してしまい、ますますその行動がエスカレートしてしまう心配があります。
そういった際には、いったん愛犬の気持ちを落ち着ける対応をし、落ち着いてから改めてコミュニケーションの時間を持つのもひとつです。
愛犬の頭突きや体当たりがどうしても落ち着かない際には、黙って愛犬のそばを離れるか、もしくは愛犬を1度ケージに戻し、その後は声掛けなどはせずに愛犬の興奮が落ち着くのをまずは待ちましょう。
愛犬が落ち着いたら、改めて飼い主さんから遊びや声掛けなどの誘い掛けをして愛犬とのコミュニケーションの時間を持ち、かまって欲しい愛犬の気持ちもしっかり満たしてあげてくださいね。
また、小型犬と大型犬ではぶつかってくる力も違いますが、いずれの犬種であっても、勢いが強い体当たりの行動については、時に思わぬ事故につながってしまう事もるため注意が必要です。場合によっては、時間をかけたしつけが必要になることもあるでしょう。」
犬が体当たりや頭突きをしてくる不思議な行動には「自分のことを見てほしい」という心理があるとのことです。
愛犬の気持ちを知るための参考にしてください。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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