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【獣医師監修】犬の耳が表す気持ち知ってる?立ってるときや倒れているときは
ピーンと立ったり、ペタッと倒れたり、さまざまな動きをする犬の耳。実はこの耳の動きで、犬の気持ちが分かることはご存知ですか?今回はその理由をはじめ、耳から読み取れる犬の気持ちや、犬の耳のお手入れ方法まで、詳しく解説していきます。

加藤 憲一 先生
相模原プリモ動物医療センター院長
日本大学生物資源科学部獣医学科卒業
麻布大学附属動物病院腫瘍科専科研修医
●資格:獣医師/日本獣医がん学会獣医腫瘍科認定医II種
●所属:日本獣医がん学会
●主な診療科目:一般診療(外科・内科)/腫瘍科/画像診断科
なぜ犬の気持ちが耳で分かるの?
そのため、犬はボディランゲージで気持ちを相手に伝える必要があり、耳やしっぽ、視線などを駆使して感情表現をしているのです。
特に犬の耳は「耳介筋」という筋肉が発達しているため、自由自在に動かすことができるのだとか。
耳がピーンと立つ!このときの犬の気持ちは?
犬は、気になる音がしたときや飼い主さんの気配を感じたときなど、何かに注意を向けたり興味を示していたりするときに、耳をピーン!とさせるのです。
なお、同じ耳を立てるしぐさでも、その感情はさまざま。表情やしっぽなどのほかの部位とあわせて観察し、愛犬の気持ちを読み解いていきましょう。
表情が固くこわばっているときは警戒している
明るく穏やかな表情をしているときは明るい気持ち
なお、飼い主さんのほうを見て耳をピーン!としているときは、愛犬の集中力がUPしているため、話を聞きやすい状態です。このチャンスがあったら、ぜひ指示やしつけの練習をしてみてください。
垂れ耳の犬は耳全体に注目しよう
耳がぺた~んと倒れている!このときの犬の気持ちは?
たとえば犬の耳が後ろに寝ていて、表情も穏やかでリラックスしているときは、そばにいる相手に好意をもち安心している状態。先ほどと同じように、表情やしっぽの状態もよく観察して、総合的に判断しましょう。
飼い主さんを見上げているときは甘えたい!
目を細めているときは安心している
ほかの犬に向かってしているときは敵意がないというアピール
耳をピクピク動かす!このときの犬の気持ちは?
この場合は不安や恐怖を感じていることが多く、体もややこわばり、口元は緊張で閉じられていることが多いようです。犬によっては、足にも力が入っている場合があります。
犬の耳を病気から守ろう!耳掃除のやり方
しかし、長毛種の犬や垂れ耳の犬は、耳の中が蒸れやすく外耳炎になりやすい傾向にあるため、毎日欠かさずチェックしてあげましょう。耳アカがたくさんあったり、ニオイをかいでみて嫌なニオイがしたりしたら病気のおそれもあります。
犬の耳掃除のポイント・コツ
耳の中の汚れを取る場合は、専用のイヤークリーナーを染み込ませたガーゼを用いてください。耳の裏側を親指で優しく押してシワを伸ばしながら、見える範囲の汚れをそっとふき取りましょう。
綿棒はNG!犬の耳掃除の注意点
また、ガーゼを用いていても、強い力で耳の中をこする、指を耳の中にいれすぎるなどの行為も危険です。耳を傷つけて外耳炎などのきっかけになってしまうおそれがあります。
以下の記事では、犬の耳掃除のポイントを動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
耳のしぐさをヒントに、愛犬への理解を深めよう
「いぬのきもち」2018年1月号『犬のオモシロ習性図鑑 VOL.08 耳をピーン!とする』
「いぬのきもち」2018年11月号『犬のオモシロ習性図鑑 VOL.18 お耳ぺた~ん♡』
「いぬのきもち」2020年6月号『360度いぬのこと大調査! 第3章 きもちがわかる!いぬのしぐさ35』
監修/加藤憲一先生(相模原プリモ動物医療センター院長)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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