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子犬を迎える前の基礎知識|しつけやお留守番〜予防接種まで

当記事は、子犬を飼い始める前に知っておくべき基本事項についてまとめています。子犬期はどうしても手間がかかってしまうものです。はじめましての抱っこの仕方から、共働きの家庭や一人暮らしの場合のお留守番方法など、事前知識を構築しておきましょう。

楽しみながらスキンシップ!

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愛犬の日ごろのお手入れや健康チェックのためにも、スキンシップに慣れさせておくことは欠かせません。子犬の頃から正しいスキンシップの方法で触れ合いましょう。

抱っこに慣れさせる

犬は本能的に拘束されることを嫌がります。そのため、いきなり抱っこするのはNG!愛犬が可愛いからといって、力いっぱい抱きしめるのもいけません。愛犬が嫌がって落下し、ケガする危険があります。同じように、おなかを上に向けた抱っこも体が安定せず危険ですのでやめましょう。フードなどを与えて犬を喜ばせつつ、時間をかけて慣れさせてください。具体的には、次のような方法があります。

①リードをつけた状態でフードを軽く握り、犬の鼻先に近付けて匂いをかがせて気を引きます。飼い主さんがリードを持っているほうの脚の横に愛犬をぴたりとつけ、愛犬のおなかの下に優しく手を入れて脚の方に寄せます。

②愛犬のおなかの下に入れた手で抱き上げ、その状態のまま片方の手で握っていたフードをあげましょう。愛犬を抱き上げるときのコツは、手を大きく開いて親指と小指は愛犬の身体の横に、残りの3本指で胸とおなかを支えることです。このとき愛犬を飼い主さんの身体に寄せると安定しますよ。

身体を触ることに慣れさせる

愛犬と信頼関係を築くのに、スキンシップは不可欠です。子犬のうちは触れられるのを嫌がることもあるので、愛犬が気持ちいいと感じるマッサージをして、徐々に慣れさせましょう。

①椅子に座って愛犬を膝に抱っこします。床ではなく椅子に座るのは、愛犬が逃げにくくするため。リードは飼い主さんの首にかけ、愛犬を抱っこしたら首輪に親指をかけ、椅子から落下させることのないよう十分注意してください。なお、中・大型犬で膝に乗せるのが難しい場合は、そばに立たせて体に密着させてもOKです。

②飼い主さんの両手を、たまごを包むようにふっくらとした状態で合わせます。その形のまま片方の手で愛犬を支え、もう片方の手でマッサージをしていきます。あご周辺からはじめて、胸のあたりを「の」の字を書くようにゆっくりとマッサージします。耳あたりは指で挟み、すり合わせるようにマッサージしましょう。

犬は自分で掻いたり舐めたりできない部分をマッサージされると気持ちよさを感じます。わきの下や肩甲骨のあたりなどをマッサージするのもおすすめ。逆に鼻先や足先は嫌がることが多いので、触れられることに慣れてからにしましょう。

ハウス、トイレを覚えさせる

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ハウスやトイレは、犬の生活サイクルに合わせて覚えさせます。一度そそうをすると繰り返してしまいがちになるので、はなから経験をさせないように飼い主さんがサポートしましょう。

トイレの覚えさせ方

①子犬は一日のうち、20時間ほどを寝て過ごし、2~3時間ごとに目を覚まして排泄します。その間はクレートで静かに眠れるように、クレートに布をかけます。

②トイレは必ずトイレサークルの中でさせます。最後のトイレから2~3時間経ったら愛犬をクレートから出し、トイレサークルの中に抱き入れます。このとき、犬が排泄しなければ再びクレートへ入れ、30分~1時間後に再びトイレサークルへ連れて行きましょう。2ヵ月齢の子犬の場合は30分間隔にしてください。

③愛犬が排泄出来たらご褒美としてフードを与え、サークルから出して一緒に遊びます。適度に遊んだらまたクレートで休ませます。遊びの最中に床の匂いを嗅いだり、そわそわしたりしたら愛犬が排泄する兆候と考えられるので、ここでも再びトイレサークル内へ抱き入れます。

①~③を繰り返すことで、「トイレサークルが排泄場所」ということを覚えさせます。

ハウスの覚えさせ方

①クレートとトイレサークルは隣り合わせに置き、愛犬の睡眠時間が終わったらクレート
の扉を開けましょう。トイレサークルの扉はあらかじめ開けておき、愛犬がクレートから出てきたらフードを握った手でトイレまで誘導します。

②慣れてきたら、今度はフードを使わずにトイレまで誘導します。手でトイレの方を指し示すと、愛犬は自然とトイレサークルに入って排泄するようになります。

③愛犬がフード無しでもトイレへ行けるようになったら、クレートとトイレサークルの距離を徐々に離していきましょう。クレートを部屋のどこに置いても愛犬が自分でトイレへ歩いて行けるようにする訓練になります。

こうして、飼い主さんが愛犬をトイレサークルに抱き入れなくても、愛犬が自分でトイレへ歩いて行けるように練習します。

共働きや一人暮らしで家を空けるとき、留守番はできる?

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犬は本来、群れで生活する生き物なので、一人で過ごすことはあまり得意ではありません。そのため、お留守番をさせるには、留守番のトレーニングと工夫が必要になります。普段の生活でもケージ内で一人遊びやお昼寝ができ、飼い主さんと充分に遊び運動をして満たされていれば、長時間の留守番でも可能です。問題なのは、長時間の留守番ができるようにしつけられているかどうかです。

ただし、子犬の場合はトイレやハウスのしつけに気を配る必要があることから、最初から長時間の留守番させるのは難しいでしょう。子犬期特有の急な体調の変化などもあります。共働きや一人暮らしの方は子犬を迎え入れる前に、家に人がいる時間をどのくらい確保できるのか、何かあったときにすぐに動物病院へ連れていけるか等、慎重に考えましょう。

子犬の健康管理

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月齢約4か月までに混合ワクチンと狂犬病予防ワクチンを

子犬のうちは抵抗力が弱く、万が一病気にかかると命取りになることもあるため、適切なケアが欠かせません。そのケアの第一歩となるのが各種ワクチンの接種と、ノミ・ダニおよびフィラリア症の対策です。

ワクチン接種は、致死率の高い伝染病や子犬がかかりやすい感染症を防ぐ効果があるので、決められたタイミングで受けさせましょう。そして狂犬病予防ワクチンは法律で義務づけられている重要なワクチンですので、接種をし忘れることの無いようにしてください。

かかりつけ医を探しておこう

ワクチン接種と普段の健康管理にくわえて、病気の時にすぐ連れていけるよう、かかりつけ医を探しておきましょう。しかし動物病院との愛称は、実際にかかってみないと分かりませんよね。そこで見極めるためのひとつの方法として「愛犬が元気な時に受診してみる」方法があります。

いざ病気になった場合は飼い主さんも焦ってしまい、病院の雰囲気や獣医さん、動物看護士さんを冷静に観察するのが難しいでしょう。そこで、愛犬が平時のときに定期検診などを兼ねて通院してみてください。愛犬が若く元気なうちに、「信頼できる」かかりつけ医を見つけておくと安心です。
愛犬はわが子同然。特に子犬のうちはあまり一人にさせず、食事や排泄などにこまめに気を配りましょう。小さいうちから適切にスキンシップをはかり、強固な信頼関係を築いていきたいですね。
出典/「いぬのきもち」特別編集『犬との暮らしの大事典』(「犬を迎えた日から始めるお世話」監修:「Can! Do! Pet Dog School代表」西川文二先生)、
「いぬのきもち」獣医相談室発『飼い始め期に知っておくべきQ&A 30』
文/kate
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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