犬と暮らす
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歯をむき出す、うなる、逃げ出す……。犬が出すストレスサインに気づいてケアしよう!
ストレスレベル軽
長時間のトレーニングなどで「ちょっとやだな」と軽いストレスを感じたときに数秒体をかくことがあります。
ストレスで緊張すると、速くて浅い呼吸(パンティング)をすることが。運動後のようにハァハァと呼吸します。
こわばった顔の筋肉をほぐしたり、ちょっとした気分転換のために行います。動物病院など緊張する場面で行うことが多いです。
お手入れで拘束されたあとや、飼い主さんの指示が理解できないときなどに、体をほぐしてリラックスしようと体を振ります。
こんなしぐさも軽度のストレスサイン
●鼻をなめる
●目をそらす など
ストレスレベル中
苦手な犬が近づいてきたときなどに、怖い対象から一刻も早く離れたいという気持ちが働き、その場から離れようとします。
苦手な犬や人に会ったときに、見つからないように飼い主さんの後ろや、家具の陰に隠れてやり過ごそうとします。
苦手なものに対して「あっちに行け!」「近づくな!」と伝えています。恐怖心や警戒心が強いときに行う傾向が。
噛む一歩手前のストレスサイン。「これ以上近づくと噛むぞ!」を相手に伝えています。これを無視しつづけると噛む行動に出ます。
こんなしぐさも中度のストレスサイン
ストレスレベル重
極度の恐怖心から精神的に強いストレスがかかると、震えが止まらず何分も続くことがあります。震えと同時にヨダレが出る犬も。
ストレスがかかり続けると、自律神経が影響を受け、体に症状が出ます。とくに下痢や嘔吐の症状は多いです。
病気などほかに原因がないのにフードやおやつを一切食べない場合、強いストレスがかかっている可能性が。
強いストレスに長時間さらされると、同じところをぐるぐる回ったり(サークリング)、同じところを行き来したり(ペーシング)します。
こんなしぐさも重度のストレスサイン
●なめ壊す
●脱毛する
●不適切な場所で排泄する
●噛みつく など
※このストレスレベルの分け方は、監修の菊池先生の考えをもとに作成したものです。
※犬によってストレスを感じたときに行うしぐさは異なります。また、ここで紹介しているしぐさのなかには、生理現象として行うものなどもあるため、ストレスが原因でない場合もあります。
参考/「いぬのきもち」2021年10月号『犬のストレス』
イラスト/naohiga
文/いぬのきもち編集室
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