1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 健康・病気
  4. 動物病院
  5. 愛犬のピンチを見抜こう! 歩行・体温・呼吸に関する「怖い緊急症状」

犬と暮らす

UP DATE

愛犬のピンチを見抜こう! 歩行・体温・呼吸に関する「怖い緊急症状」

犬に現われる急変のなかには、一刻を争う危険な症状がいくつもあります。
今回は、犬の「歩行・体温・呼吸に関する異常」のなかでとくに緊急性が高いと考えられる症状を、獣医師の重本仁先生に伺いました。

急にまっすぐ歩けなくなる

散歩をする犬
MASAHIKO NARAGAKI/gettyimages
犬は、脳の疾患や神経の疾患などで、急にまっすぐ歩けなくなることがあります。小脳に異常がある場合は、足を規則正しく動かせなくなることも。
まっすぐ歩けなくなる症状が出た際は、原因の病気が進行しているだけではなく、フラフラ歩いている途中に倒れてケガをするなどほかの被害を招くこともあるので、至急動物病院に連絡をして指示を仰ぎましょう。

急に立てなくなる

外で座る犬
Martin Zaiser/gettyimages
体に力が入らず急に立てなくなったときは、頸椎(けいつい)の椎間板ヘルニアや、脊髄梗塞(せきずいこうそく)、首の腫瘍などが原因として考えられます。
これらは治療が遅れると、足に麻痺が残ったり自力での排尿が困難になったりなど、重篤な後遺症が残る場合が。なるべく早く動物病院に行き、しっかりと治療を行いましょう。

耳や足の付け根など、体が熱い

あくびをする犬
Przemysław Iciak/gettyimages
愛犬の耳や内股、口の中が熱いと感じたら、それは発熱のサインです。体内でなんらかの炎症が起きていたり、感染症を発症していたりすることがあります。至急動物病院に連絡しましょう。
また、暑い時期などは熱中症のおそれも。その場合は、動物病院から「まず体を冷やして」などの指示をされることがありますので、しっかりと対応しましょう。

体が冷たくて元気がない

眠る犬
fongleon356/gettyimages
体温の急激な低下も危険信号です。心拍数が減って意識がなくなり、命に関わることもあるのだとか。子犬やシニア犬などの体温調節が苦手な犬が長時間寒い場所にいたときや、甲状腺機能低下症を患っている犬などが、低体温になりやすい傾向があります。至急動物病院に連絡をして、獣医師の指示を仰ぎながら、愛犬の体を温めつつ急いで病院に向かいましょう。

何もしていないのに、呼吸が異常に速くなった

床のカーペットに横たわっているかわいい犬の肖像画
Prostock-Studio/gettyimages
運動をした後や急に暑くなったわけでもないのに、突然ハアハアと息苦しそうな呼吸が始まったら、呼吸器や心臓に異常が出て、酸素をうまく取り入れられなくなっているおそれが。また、発熱が原因で呼吸が荒くなっているケースも考えられます。どちらにせよ危険なことには変わりないので、急いで動物病院を受診しましょう。
愛犬の異変に気付けるのは、一番近くで見ている飼い主さんだけです。愛犬の様子がおかしいことに気付いたら、すぐに動物病院に連絡をしたり必要な対処をしたりして、愛犬を守れる行動がとれるよう心がけましょう。
お話を伺った先生/重本仁先生(王子ペットクリニック院長)
参考/「いぬのきもち」2022年7月号『愛犬のピンチに待ったなし! 今すぐ受診すべき救急症状』
文/東里奈
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る