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「犬の肥満は思っているよりずっと怖い」 ダイエット方法や体重のキープ方法を解説

コロコロ体形の犬はかわいらしく見えますが、肥満は犬の命に関わる怖いもの。さまざまな病気にかかりやすくなり、愛犬の健康寿命が短くなる原因にもなるのです。
そこで今回は、愛犬が肥満かどうかをチェックする方法や、肥満時のダイエット方法、健康的な体型に戻った際の体重キープ方法などを、獣医師の牛草貴博先生に伺いました。

愛犬の肥満度をチェックしよう

笑顔の犬
Thitisate Thitirojanawat/gettyimages
愛犬の肥満度を知るために、まずは体型をチェックしてみましょう。理想の体型は、上から見て腰のくびれがあるか、余分な脂肪がなく皮膚の上から肋骨が触れるか、横から見ると腹部がつり上がっているか、この3点です。くびれがなかったり脂肪で肋骨が埋もれていたりする場合は、肥満のおそれがあります。

飼い主さんのチェックだけでは、愛犬が肥満かどうかよくわからないときは、獣医師に判断してもらうのが確実です。迷ったら気軽に相談してみましょう。

肥満体型だったらダイエット!

走るコーギー
olgagorovenko/gettyimages
愛犬の肥満が判明したら、速やかにダイエットをスタートしましょう。ダイエットに大切なのは、食事管理と運動です。

毎日の食事を管理しよう!

与えるフードやオヤツは、スケールできっちりと計量し、決められた量を上回らないよう注意しましょう。明らかな肥満体型の犬は、今まで与えていたフードの10%を減らすのが目安です。
ただ、無理な減量では空腹のあまり異物を食べてしまう犬もいるため、ダイエットによる食事制限は、獣医師に相談したうえで計画的に行うのが安全です。

散歩や運動を行おう!

散歩などの運動は、腸内環境のバランスを整えたり、筋肉をつけて太りにくい体を作ったりと、メリットがたくさんあります。できるだけ毎日散歩を行い、ダイエットにつなげましょう。
ただし、あまりにも太りすぎていたり、肥満症で関節にトラブルがあったりする犬は、運動に制限がかかるケースも。この場合は、まずは食事管理で体重を減らす必要があります。

標準体型をキープしよう

楽しそうな表情の犬
Thirawatana Phaisalratana/gettyimages
愛犬の体型が理想的なら、その体型をキープできるよう努力しましょう。ダイエットの項目で紹介しましたが、バランスのいい食事を適量与えることや、毎日散歩を行って運動をすることは、体型のキープにも大いに役立ちます。

また、月に1回は自宅で体重や体型をチェックしましょう。10%程度の急な体重の増減が見られたら、念のために動物病院を受診してください。
そして、定期的な健康診断を行うことも大切です。健康な若い犬は1年に1回、シニア犬は半年に1回くらいを目安に、獣医師の目で愛犬の健康状態を確認してもらいましょう。
肥満のリスクは、人も犬も同じです。愛犬が健康で長生きできるよう、日頃から食事や運動に気をつけて、気になる点は獣医師に相談しましょう。
お話を伺った先生/牛草貴博先生(獣医師 博士(獣医学) 関内どうぶつクリニック代表 動物再生医療センター病院技術顧問)
参考/「いぬのきもち」2022年9月号『「ぽっちゃり」はかわいいけれど… 肥満はおもってるよりずっと怖い!』
文/東里奈
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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