1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 健康・病気
  4. 介護
  5. 犬の認知症によくある症状5つ 

犬と暮らす

UP DATE

犬の認知症によくある症状5つ 

犬の認知症とは加齢により脳の機能が低下し、生活に影響が出る状態。オーストラリアの研究者による調査では、シニア犬の半数近くが認知症を発症するというデータもあるのだとか。愛犬が認知症になったときに備えて、飼い主さんは認知症の症状ついて知っておくことが大切です。

今回は、犬が認知症になったときに現われる特徴的な症状を、獣医学博士の小澤真希子先生に伺いました。

表情に乏しくなる

花畑にいる犬
Thirawatana Phaisalratana/gettyimages
まだ研究が進んでいないのではっきりとわかっていませんが、認知症になると表情が乏しくなると考えられています。これは、認知症の症状の1つに「情緒の反応が少なくなる」というものがあるためです。
ただ、表情に出なくても好き嫌いの感情はしっかりと持っているため、愛犬が何を考えて何を感じているか、飼い主さんが見定めてあげる必要があります。

食べこぼしを見つけられなくなる

ごはんを食べる犬
Chalabala/gettyimages
認知症になると、視覚・嗅覚・聴覚などの機能も低下していくため、食事中にこぼしたフードに気付かないことがあります。
「以前は落としても自分で気付いていたのに、最近は気付かないまま食事を終えてしまう」という症状が現われた場合は、認知症の可能性も。ほかに認知症と思われる症状がないか注意深く見守り、気になるときは早めに動物病院で相談してみましょう。

寝ている時間が増える

寝ている犬
alkir/gettyimages
犬は、年を取ると睡眠時間が増える傾向が。ただ、明らかに活動量が低下するくらい長い時間寝ている場合は、認知症の症状かもしれません。
活動量の低下で体内時計が狂ってしまうことがありますが、できるだけ朝は日の光を浴びさせるなど、生活のリズムが整うように工夫してあげましょう。

飼い主さんの呼びかけに反応しなくなる

ソファで眠る犬
Solovyova/gettyimages
帰宅時や散歩前などに呼びかけても反応がなくなってしまったら、認知症の可能性も。認知症の影響で聴覚が弱り、飼い主さんの声が聞こえていなかったり、物音への反応が鈍っていたりするためです。
反応がないからと、何度も呼んだり反応を急かしたりするのは、愛犬が不安がるのでNG。愛犬の目の前に行って、わかりやすい言葉で優しく丁寧に声をかけてあげましょう。

うまく歩けなくなる

散歩をする犬
Brendan von Wahl/gettyimages
認知症になると、認知機能の低下に加え、目・耳・足などの機能も低下します。そのため、歩くときにふらつく、途中で倒れる、自力で立てなくなるといった症状が出る場合も。
それでも愛犬自身が歩きたがるうちは、転倒してもケガをしない芝生の上を歩かせたり、足腰が弱った犬用の補助ハーネスを使用したり、安全に考慮して歩かせてあげましょう。
認知症になると物事を認識・記憶する能力が衰えたり身体機能が低下したりします。症状の出方は犬によって異なるため、日ごろから愛犬の様子をよく観察するようにしましょう。
お話を伺った先生/小澤真希子先生(獣医学博士 獣医行動診療科認定医)
参考/「いぬのきもち」2022年9月号『シニア犬の半数近くが発症する!? 理由がわかれば「夜鳴き」「徘徊」「そそう」も正しくフォローできる! 認知症の犬はどう感じてる?』
文/東里奈
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※犬の認知症(高齢性認知機能不全)は、その症状や状態が病気なのか老化によるものなのか、現段階ではまだはっきり解明されていない部分もあります。
CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る