犬と暮らす
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飼い主の腕にしっぽを乗せて密着する子犬 「飼い主に体をつける」犬の行動からわかること|獣医師解説
飼い主さんによると、トンボくんは家の中を探検したいけれど、まだ人がいないところには行けない様子だったのだとか。飼い主さんと体の一部が触れていると安心するのか、トンボくんは飼い主さんの腕にしっぽを乗せながら、ピタッと体をくっつけてきたのだそうです。
トンボくんについて、飼い主さんに話を聞いた!

先程紹介した「家族になって3日目」のときのトンボくんは、少しずつ生活に慣れてきた頃だったそうで、いろいろな場所が気になり始めていた時期でもあったのだとか。

「でもやっぱり誰かと一緒でないと、その先に踏み込めないようでした。しっぽや体をくっつけて、私の顔を何度も見上げながら、交互に知らないところをのぞいていました。
トンボは『この先に行きたいけど怖いなぁ〜』『離れない範囲でなら安心だから、一緒に来て〜』という気持ちだったのかもしれませんね」

【獣医師解説】飼い主さんに体をつける犬の行動
いぬのきもち獣医師相談室の原 駿太朗先生に聞きました。
「紹介したトンボくんは、家に来たばかりだったようですが、すでに飼い主さんのことを信頼していることがうかがえます。信頼できる人に触れていることで、慣れない場所でも安心しようとしていたのでしょう。
犬をお迎えするとき、最初の頃は新しい環境に不安な様子を見せるコもいると思います。急な動きや大きな声を出してしまうとビックリさせてしまうので、飼い主さんは落ち着いて行動をするように心がけるとよいでしょう。
また、犬が少し離れてこちらを見ているときなどは、焦らずに犬のほうから距離をつめてくるのを待ってあげるとよいですね」
トンボくんの今後が楽しみ!
「先代犬が亡くなってから4年経ちました。また犬を迎え入れることはすごく悩みましたが、『20年生きたとしても、ちゃんと最期まで看取る』ということを家族でちゃんと確認し合い、トンボを迎えました。
トンボは、そこにいるだけで家族の心を明るくさせてくれます。トンボには何も心配せずに、のびのび暮らしてもらえたら十分です。私はよく遠出するので、トンボをいろいろな場所へ連れて行きたいなと思っています」
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・原 駿太朗先生)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ
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