愛犬に困ったクセはありますか? 特定の人の頭や鼻を執拗になめ回すしぐさは、犬の困ったクセといえるかもしれません。そんなしつこいペロペロの被害にあった飼い主さんのエピソードを紹介します。しつこくなめる理由を、獣医師の増田宏司先生に教えてもらいましょう。
飼い主さんのエピソード!うちはここをなめ回されます
お父さんの頭が届く高さになるとなめ回す
Y.Yさんの愛犬ちくわちゃんは、お父さんの頭が届く高さになるとなめ回してしまいます。
Y.Yさん:
「生後7カ月ごろからお父さんの頭をなめるフェチのようなクセが。頭じゅうなめ回すと満足気な様子に。汗ばんでいるときは念入りな気が……」
家族の鼻の穴をなめる!とくにお父さんはしつこい!!
Kさんの愛犬くるみちゃんは、家族の鼻の穴をなめてしまいます。
Kさん:
「生後4カ月ころから家族の鼻の穴をなめるように。とくにお父さんは狙われて執拗になめられています」
この“ちょっとしつこいクセ“を、愛犬たちはなぜするようになったのでしょうか? 獣医師の増田先生にお話を伺いました。
味やニオイが気に入ってる可能性も!
まず、どちらのしぐさも愛情表現や信頼感から行っているのでしょう。そのうえで、汗や鼻水の“しょっぱさ“や“男性特有のニオイ“が好みでやみつきになっていると考えられます。女性よりも男性のニオイの方が犬に好まれ、年配の人ほど好かれる傾向があります。
受け入れることで、より絆が深まっていく
飼い主さんがやさしくて、クセを受け入れてくれるから定着したと考えられます。この先も愛犬のクセを受け止めてあげると、絆がグッと深まるでしょう。
しつこくなめるクセには、愛犬の愛情が込められていました。なめられる場所やタイミングによっては困ることもありますが、なめ回されて悪い気持ちがしないのは、愛犬の愛情が伝わってくるからなのでしょう。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2022年9月号『読者の愛犬のナゾしぐさ&行動を大解剖! そのクセ、なぜするの?』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。