熱心なのはわかるけど…もしかしたら逆効果?
犬はいつもかわいくてかけがえのない存在。だからこそ、飼い主さんは「しつけを頑張ろう!」と思うものです。しかし、「しつけのために」とった行動が、かえっていたずらや問題行動の原因になってしまうことも。ここでは、「しつけのために」と飼い主さんがついついやってしまいがちな『NG行動』をご紹介します。
いたずらに大きく反応することは『NG行動』なんです!
「やっと遊んでくれる!」と勘違いすることも
犬は退屈している時にいたずらをすることが多いと言われていますが、この時に飼い主さんが感情的になって叱ってしまうと逆効果です。なぜなら犬は、飼い主さんが「やっと構ってくれた!」と勘違いしてしまうからです。
また、何かいけないものを噛んでしまっている時に、飼い主さんが大きく反応し、無理に取り上げてしまうのもNG。犬は「遊んでくれてる!」と勘違いして、興奮してしまうことに。
この時の正しい対処法
この場合は、噛んでも良いゴム製のおもちゃや、時間をかけて噛むタイプのガムのおやつなどを与えると効果的だと言われています。また噛んでいるものを取り上げるときは、少量のフードをばらまくなどして、気を反らせた隙に噛んでいたものを片付ける方法もおすすめです。
声かけは「タイミング」を間違えると『NG行動』に!?
吠えたら構ってくれると覚えてしまう可能性が
犬のしつけのお困りごとの一つに「無駄吠え」があります。「構って欲しい」と犬が吠えているときに「○○ちゃん!静かにして!」と名前を呼んで注意をする飼い主さんも多いでしょう。
しかしその注意の仕方だと、「吠えれば飼い主さんが構ってくれるんだ」と勘違いして、さらに吠えるようになってしまうことも。名前を呼んで注意をするしつけは、タイミングや方法を間違えると逆効果になってしまうので気を付けましょう。
この時の正しい対処法
犬の無駄吠えのほとんどが要求吠えです。吠え続けている場合は目線を反らし、徹底して無視を決めこみましょう。そして一瞬静かになった時を見計らって、名前を呼んで褒めてあげてください
もし無視しても鳴きやまない場合は部屋から出て行き、「吠えるといなくなっちゃうんだ」と覚えさせることが大事です。そして犬が吠えるのをやめたら部屋に戻って、必ず褒めてあげましょう。
この時の注意点
吠えている時に、おやつで気を反らせようするのはNGです。「吠えたらおやつをもらえるんだ!」と勘違いしてしまいます。ただし、吠えずにいられた時におやつをあげるのは効果的。
犬のしつけは何よりも褒めることが大事◎
犬は叱られるより、褒められる方が良く覚えます。飼い主さんがいかに冷静に対応するかが、しつけの成功のカギとなるでしょう。いたずらをしている最中にこちらの要求に答えた時は、いつもより高い声で「良い子!」などと必ず褒めてあげましょう。この時、少量のおやつをあげるのも効果的です。そうすることで、いけないことと良いことの区別を覚えるようになるはずですよ。
飼い主さんとしては、叱って注意しているつもりでも、犬はそれを「やっと構ってくれた!」と勘違いしてしまうことがあります。愛犬と快適に暮らすためには、叱るのではなく「上手にできた時は褒める」を徹底し、メリハリのある関係を築いていくことが大切ですよ。
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『おねだり行動対策~イタズラ・要求・飛びつき~はじめてしつけコンプリートドリル vol.08』
https://pet.benesse.ne.jp/topics/dog/topicc1_dog201610_drill.html
「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『約4割の飼い主さんが勘違い!「やめなさい!」と愛犬を叱るのがNGなワケ』
https://pet.benesse.ne.jp/topics/dog/schtik59_201708.html
「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『犬の無駄吠えの原因とを止めさせる方法、しつけ』
https://dog.benesse.ne.jp/withdog/content/?id=12038
文/Un
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。