犬は自分がしたイタズラが飼い主さんにバレてしまったときに、普段はしないような反応を見せることがあるようです。
具体的にどのようなしぐさや行動を見せるのか、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
イタズラがバレたときに犬が見せるしぐさ・行動4つ 読み取れる心理は
犬がイタズラがバレたときに見せるしぐさや行動には、下記のようなものがあります。そのしぐさや行動から読み取れる犬の心理についても見ていきましょう。
1.出てこない・反応しない
イタズラが見つかったときに「隠れて出てこない」「名前を呼んでも知らんぷりをする」という場合は、「いま飼い主さんのところへ行くのはよくないな」「危険だな」と感じている可能性があります。
2.目をそらす
いつもはアイコンタクトができる犬が、イタズラをしたときには「目線が合っても、目線や首をスーッとそらす」ということがあります。これは飼い主さんが怒っていることを察しつつ、「自分には敵意がないよ」「対峙したくないよ」という気持ちをあらわしている可能性があるでしょう。
3.テンションが高い
イタズラをしたあとに、犬の「お出迎えが激しい」「テンションが高い」という場合は、「別のことで遊ぼうよ」「イタズラのことは気にしないでね」などと、飼い主さんの注意をイタズラの現場ではなく自分に向けさせたい気持ちがあることが考えられます。
4.おなかを出す
イタズラが見つかったあとに、犬が「おなかを出して動かない」「おなかを出してスリスリしている」場合は、「許してください」「怒らないでね」という気持ちをあらわしている可能性があるでしょう。
飼い主さんにイタズラがバレてしまったときにこれらの反応を見せる犬には、自立心の強いコよりも、飼い主さんの様子をよく見て一緒にいたがる傾向のコに多いでしょう。
イタズラがバレたとき、犬がいつもと違う行動をとる理由は?
上記で紹介した事例のように、犬はイタズラがバレたときに普段であればしないような反応をすることがあります。それは、犬が相手の気持ちなどを敏感に察することができる動物だというのが関係しているでしょう。
犬は自分がしたイタズラに対して、飼い主さんが普段と違う様子で自分を見ていると気づくと、「怒っているかも」と察知していつもとは違う反応をするのだと考えられます。
犬のイタズラに気づいたとき、大きな声を出してしまう飼い主さんもいるかもしれません。犬のイタズラに対する好ましい飼い主さんの対応は、過剰に反応せず、イタズラの現場をそっと片付けることを心がけましょう。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ