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「ウイルスが原因となる」犬の感染症

犬のウイルス感染症には有効な治療法がないものも多く、ワクチン接種による予防が大切です。今回は犬の感染症について、獣医師の野矢雅彦先生にお話を伺いました。

ケンネルコフ

ソファに座る白い小型犬
Chiemi Kumitani/gettyimages
子犬がセキをしだしたら、まず疑われるのがケンネルコフです。咳による飛沫をはじめ、感染した犬と食器を共有したり、人が感染犬の口元を触った手で別の犬に触れたりすることで感染し、成犬やシニア犬にもうつります。原因となるウイルスは、パラインフルエンザウイルスやアデノウイルスⅡ型などさまざま。ウイルスの一部はワクチンで予防可能です。

症状
連続するセキ、乾いたセキ、痰が絡むような湿ったセキなど

ジステンパー

ソファに横たわるゴールデンレトリバー
Janie Airey/gettyimages
ジステンパーは家に迎える前からすでに感染していることが多く、致死率が高いのが特徴です。主な症状は、高熱、咳、嘔吐、下痢、大量の目ヤニ、けいれん発作など。飛沫や感染した犬のウンチ、嘔吐物を踏んだ足をなめるなどで感染します。タヌキなどの野生動物も感染するため、野生動物が出没する場所では食フンをさせないよう注意しましょう。ワクチンで予防可能です。

パルボウイルス

花畑に横たわるマスティフ
Falombini/gettyimages
治療しないと70%もの致死率となるパルボウイルス。主な症状は下痢や嘔吐で、感染はウンチや嘔吐物から広がります。ワクチン接種が普及して激減しましたが、パルボウイルスは、ほかの多くのウイルスが死滅するとされる56℃でも生きられるほど強いウイルスです。変異型も出てきているので、必ず予防ワクチンを接種しましょう。

犬コロナウイルス

ソファで上を向く犬
Chris Amaral/gettyimages
犬コロナウイルスは、パルボウイルスと一緒に感染すると死に至ることもあります。主な症状は下痢ですが、嘔吐を伴うことも。感染した犬のウンチをなめたり触ったりすることで感染しますが、ワクチンで予防できます。犬コロナウイルスは犬特有のもので、現在流行している新型コロナウイルスとは別物です。
犬のウイルス感染症のなかには、命にかかわる深刻なものもあります。飼い主さんが症状や感染経路に関する知識をきちんとつけ、ワクチンがあるものは必ず接種するようにしましょう。
お話を伺った先生/野矢雅彦先生(ノヤ動物病院院長)
参考/「いぬのきもち」2022年2月号『犬にも怖~いウイルスの病気があるんです!気になる新型コロナウイルス情報も!犬の感染症』
文/柏田ゆき
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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