犬と暮らす
UP DATE
犬の「細菌性腸炎」の症状とその原因とは?
犬のウンチにまつわる病気の中から「犬の細菌性腸炎」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。
犬の細菌性腸炎とは
岡本先生:
「犬の細菌性腸炎は、菌が犬の腸に炎症を起こす病気のことをいいます。
症状としてはしぶり(うんちの格好をしても便が出てこない)、軟便や下痢を何度も繰り返す、血便、粘膜便、腹鳴(お腹がグルグルと鳴る)などがみられます。」
犬の細菌性腸炎の原因と症状
岡本先生:
「犬の細菌性腸炎は、腸内細菌叢が乱れ、増えると下痢を引き起こす菌が増殖することが原因で起こります。
細菌性腸炎と診断される場合、便検査で検出される菌はサルモネラ菌、カンピロバクター、クロストリジウム菌などが挙げられます。しかし、健康な便からも検出される菌も多いので、便検査と症状をあわせて暫定的に診断することが多いです。」
犬の細菌性腸炎の治療方法
岡本先生:
「一般的に細菌性腸炎の治療では、整腸剤や抗菌剤、抗生剤、下痢止めなどでの治療が行われます。」
愛犬に軟便や下痢の症状がある場合は、そのままにせず動物病院を受診することで正しい治療を受けることができます。
うんちは健康のバロメーターともいわれることがありますが、愛犬の早い回復のためにも、日頃のウンチの状態や変化に気がつけるようにしておきたいですね。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
UP DATE