犬の皮膚にトラブルがみられたときに獣医師から犬用薬用シャンプーをすすめられることがありますが、皮膚のトラブルにはさまざまな種類があるため、症状に適した種類の薬用シャンプーを使用する必要があります。
では、薬用シャンプーにはどのような種類があるのでしょうか。
「犬用薬用シャンプーの種類」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。
犬用薬用シャンプーとは?
――犬用薬用シャンプーはどのような製品ですか?
岡本先生:
「犬用薬用シャンプーは、抗菌効果や皮膚の保湿効果が期待できる製品で、慢性的に皮膚のトラブルを抱えたコや皮膚トラブルを繰り返すコに皮膚のケアとしておすすめされることが多いです。」
犬用薬用シャンプーにはいくつかの種類がある
――犬用薬用シャンプーにはどのような種類があるのでしょうか?
岡本先生:
「犬用薬用シャンプーには複数の系統の種類があります。代表的なものを3つ挙げると、
①保湿性シャンプー
保湿性シャンプーは、皮膚を保湿して刺激から守る効果が期待できるシャンプーです。アトピーのコや敏感肌のコに使用されることが多いです。
②抗菌性シャンプー/抗真菌性シャンプー
抗菌性シャンプーや抗真菌性シャンプーは、それぞれ抗真菌作用、抗菌作用のあるシャンプーです。膿皮症やマラセチア皮膚炎、真菌感染の治療、皮膚の状態の維持に使用されます。
③角質溶解性シャンプー
角質溶解性シャンプーは、皮膚の角質を溶解、形成作用のある抗脂漏性シャンプーです。鱗屑の亢進(乾燥したフケが多く出る)したコや脂漏症のコに使用されます。」
犬用薬用シャンプーは種類によって含まれている成分や効果が異なるため、動物病院で獣医師の診断を受けて、そのときの愛犬の皮膚の状態に適した製品を使用するようにしましょう。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください