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犬にもクセがあるって知ってた?謎のしぐさや行動を繰り返す理由

あなたの愛犬は、クセのようなしぐさや行動をしますか?決まったしぐさを繰り返したり、特定の場所やタイミングで同じ行動をとったり、犬のクセはさまざま。今回は犬にクセがつく背景や、注意すべきしぐさ・行動について、獣医師の増田宏司先生にお話を伺いました。

どうして犬にも“クセ”がつくの?

寝る前に必ずカミカミするミルクくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
クセとは、習慣化して頻繁に見られるしぐさや行動のこと。犬のクセは、もって生まれた気質も関係しますが、その一方で生活習慣などの影響も受け、後天的に形成されると考えられています。

犬のクセの多くは、生活のなかで経験した「いいこと」や「嫌だったこと」による学習の結果生まれたもので、独自のものが大半です。犬があえてやっていることが多いので直す必要はありませんが、危険性があったり、飼い主さんが困ったりする場合はやめさせることも考えましょう。

クセに関するQ&A

首をかしげるめろちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

Q. 飼い主さんやほかの犬のクセをまねして、クセになることはある?

A. ありえます。犬はまねることが得意です
犬は他者をよく見てまねることが得意です。よく一緒にいる相手の寝る姿勢などをまねているうちに、クセとして定着するということもありえるでしょう。

Q. クセが多いほど賢いの?

A. 学ぶことに意欲的とはいえそう
クセが多いほど賢いとまでは断言できませんが、クセの多くは学習によるものなので「学び」への意欲は高いといえます。また、記憶力もいい傾向があるでしょう。

Q. 性別によってクセの違いはある?

A. メスのほうがクセがつきやすいかも!?
性別による大きな違いはないでしょう。とはいえ、メスはオスよりもしつけへの反応性がいいといわれているので、学習によるクセはつきやすいかもしれません。

クセと勘違いしやすい病気のサインとは

いつも元気イッパイのもみじちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
最後に、クセと勘違いしやすい病気のサインをご紹介します。

前足で頭や顔をかく

皮膚炎によるかゆみなど、何か違和感がある可能性があります。犬はたいてい後ろ足でかくので、前足でかく場合はストレスを抱えていることもあるでしょう。

頭をブルブル振る

外耳炎など、耳の病気の場合があります。また、自分でストレスを落ち着かせるためのカーミングシグナルとしても多いしぐさです。

お尻をこすりつけて前進する

ウンチをしたあとにする場合は習慣化していることもありますが、肛門嚢(こうもんのう)に分泌液がたまって炎症を起こし、肛門嚢炎になっているおそれもあるので注意しましょう。
犬のクセはあえてやっていることも多いので、愛犬自身や周りに悪影響がなければ無理にやめさせる必要はありません。ただし、なかには病気のサインをクセと勘違いしてしまうことも。愛犬の行動をよく観察して、単なるクセなのかどうか見極めてあげましょう。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2022年9月号『読者の愛犬のナゾしぐさ&行動を大解剖! そのクセ、なぜするの?』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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