室内で起こりやすい犬のケガのひとつに骨折があります。では、犬の骨折はどのようなときに起こりやすいのでしょうか。
「犬の骨折」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
犬の骨折とは
犬の骨折の多くは交通事故や高所からの落下によって起こります。また、ホルモンの異常や腫瘍などによって骨がもろくなっていると、ほんの少し力が加わっただけで簡単に骨が折れてしまうことがあります。
たとえば、高いところから降りた、落ちた、滑って転んだ、誤って人が踏んでしまったなどの場面で骨折が起こりやすいといわれています。
犬の骨折の症状
犬が骨折すると骨折した部位や程度にもよりますが、痛みから足を挙上する、引きずって歩く、骨折部の腫れなどの症状がみられます。
骨折しやすい犬の特徴
犬の骨折は、小型犬で骨周りの肉付きが薄いコや筋肉量が少ないコに多く、犬種ではトイ・プードル、イタリアン・グレーハウンド、チワワなどに起こりやすいです。
犬の骨折の治療方法
身体検査やレントゲン検査などから骨折していると診断された犬の場合、症状にもよりますが外科治療が行われることが一般的です。
手術後もギブスでの固定が必要になり、完治までには3カ月程度の期間がかかります。
犬の骨折を予防する方法
愛犬が室内で骨折をしないためにできることとしては、たとえば、段差のある場所やソファーなどに犬を乗せる場合はドッグステップを設置したり、室内で遊んだり着地をするときに足が滑らないように床にマットなどの滑り止め対策をするといった方法があります。
特に、骨の細い犬種や小型犬は思わぬケガを防ぐためにも、抱きあげる際に落とさないように、高い場所に乗せないように注意をしたいですね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください