雷が多くなる季節になりました。雷を怖がる犬に対してはどのように対応してあげるのがよいのでしょうか。
「雷を怖がる犬への接し方と対処法」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
犬が雷を怖がる理由
犬のなかには、雷を怖がるコもいます。犬が雷を怖がる理由は、聞き慣れない大きな音や雷の音が体に響く感じであったり、落雷で外が光る見慣れない様子に警戒心や恐怖心を抱くからだと考えられます。
犬が雷を怖がっているときの行動
犬が雷に恐怖を感じているときには、突然パニックを起こしてその場から逃げようとしたり、ガタガタと全身で震えたり、落ち着きなく鳴き続けたり、狭いところや慣れた場所に隠れようとすることがあります。
雷が聞こえたら犬の行動に注意すること
犬がパニックを起こすとリードや首輪が外れた状態で自宅から突然逃走するなど、交通事故やケガにつながる可能性があります。
また、パニックによって犬の心拍数や血圧、呼吸回数が変動するため、心疾患や呼吸器疾患のあるコは体に負担がかかる場合がありますし、発作持ちのコの場合は雷をきっかけに発作を起こすことも考えられます。
このため、雷の予報があるときは、犬の行動に注意しましょう。
雷を怖がる犬への対応と接し方
雷を怖がる犬に対しては、雷が鳴ったときの対応をチェックしておきましょう。
①まずは人が落ち着くこと
雷が聞こえたら飼い主さんはいつもと同じように落ち着いて愛犬の側にいてあげるようにしましょう。落ち着いた優しい声で愛犬に話しかけて体を撫でてあげてください。
②愛犬が落ち着ける場所を作る
愛犬が雷を怖がっているときには、安全と気持ちの落ち着きを第一に考え、普段から慣らしておいたクレートに誘導し、毛布や厚手のタオルなどでクレートの周りを覆って愛犬が落ち着ける場所を作ってあげてください。
③雷の音を流して徐々に慣らしておく
日々の生活のなかで愛犬が雷を怖がらないようにするためには、録音された雷の音を小さい音で流しながらおやつを与えたり、大丈夫だよと優しく声をかけるなどの対応をしながら、雷の音を徐々に大きくして慣らす方法もあります。
犬は雷がきっかけで思わぬ行動をみせることもあります。これからの季節の参考にしてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください