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ホコリを食べる、ゴハンにタオルをかける 犬の困りごと体験談

飼い主さんが困ってしまう犬の行動のなかには、理由がわからなくて戸惑うようなものも。そこで今回は、獣医師でドッグトレーナーの藤本聖香先生に、飼い主さんたちが実際に体験した困りごとについて、理由と対策を解説していただきました。

高い音にだけ吠えまくる

走る犬
Ahmad Taufik/gettyimages
「コーヒー豆をひく音や、コーヒーのドリップ音など、高い音にだけ反応して吠えまくります。毎日その音を聞いても慣れません」(愛知県 Mさん)

犬は人の2.5倍も高音が聞こえ、高周波にも敏感です。そんな犬からすると、金属の発する高周波を含んだ高い音は、刺激が強く苦手なもの。
対策としては、苦手な音を録音し、犬が反応しないレベルの音量で聞かせることから始めてみて。ゴハンを与えたり遊んだりしながら、イイコトと紐づけるとなおいいでしょう。反応しない音を数日聞かせ、慣れたら少しずつ音量を上げていって。

ホコリを食べてしまう

寝そべるパグ
Max Bailen/gettyimages
「食いしん坊気質で、食べ物が落ちていないか床を探索するクセがあります。最近はホコリまで食べ始めて驚いています」(滋賀県 R.K.さん)

そもそも犬は、目の前に何か落ちていると、口に入れて確認したくなるものです。動きのあるものだとなおさらで、ふわふわ舞うホコリを口に入れて、そのまま食べているのでしょう。
ホコリを食べさせないためには、掃除を徹底することとあわせて、フードの量が適正かどうか動物病院に相談してみても。量が足りず、食べられるものならなんでもあさるように食べている可能性もあります。

ゴハンにタオルをかける

舌をペロッと出す犬
alexei_tm/gettyimages
「食べ残したゴハンに、タオルをくわえて持ってきて、かけるようになりました。1~2時間後に隙間から食べています」(北海道 M.Y.さん)

犬だけに限らず野生動物は、取られないためや予備食として、食べ物を隠す習性があります。家には隠す土がないため、タオルで代用しているのでしょう。
フードの量が多いのであれば食べきれないため隠しがちになり、適量であれば少しずつ食べたいのだと考えられます。1回の量を減らし、与える回数を増やせば隠さなくなるかもしれません。

留守番中に洗濯物やゴミをケージに隠す

タオルに包まるイングリッシュ・コッカー・スパニエル
Liudmila Chernetska/gettyimages
「もともと拾い食いのクセがあり、食べずに持ってきたらごほうびがあることを覚えさせたら、留守番中に洗濯物やゴミをケージに隠して、帰宅後にわざわざくわえて持ってくるようになりました。誤食はなくなったもののトホホです」(大阪府 Y.K.さん)

相談者さんの愛犬の犬種であるトイ・プードルは、使役犬として活躍するほど賢い犬種です。覚えたことを披露して「ごほうびちょうだい」「ほめて」と純粋な気持ちでいるのでしょう。
せっかくなので、指示したものを運べるようにステップアップさせてみてください。正しいものを持ってきたときだけごほうびを与えれば、余計なものを隠してまでしなくなるでしょう。
犬たちの困った行動には、犬の習性や生態が関係しています。愛犬の様子をよく観察しながら、いい方向に進めるように対策をしていきましょう。どうしていいかわからずに困ったら、獣医師に相談してくださいね。
お話を伺った先生/藤本聖香先生(英国APDT認定ペットドッグトレーナー 獣医師)
参考/「いぬのきもち」2023年5月号『ちょっと恥ずかしい!? 知られざる生態も見えてくる! 愛犬のマニアック困りごと』
文/田山郁
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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