1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 飼い方
  4. 夏はとくに気をつけて!家の中や周辺に潜む犬にとってキケンな生き物

犬と暮らす

UP DATE

夏はとくに気をつけて!家の中や周辺に潜む犬にとってキケンな生き物

暑い季節は、愛犬の健康を害する生き物に出会いがち。屋外はもちろんのこと、自宅の敷地内やその周辺であっても油断はできません。今回は自宅で気をつけるべきキケンな虫・生き物について、獣医師の野矢雅彦先生にお話を伺いました。

ノミ

ジャック・ラッセル・テリアの冬悟くん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
屋外では草むらや森林などに生息するノミ。生息域を散歩したり、ノミがいるほかの犬と接したりした際に、飛び移って愛犬に寄生します。
家の中はノミにとって快適な環境。寄生したノミが帰宅後に室内で産卵し、卵からかえったノミの幼虫は、犬用のベッドや家具の隙間など、暗くて湿気のある暖かな場所を好んで成長・繁殖していきます。
犬がノミに寄生・吸血されると、強いかゆみがあらわれるのが特徴。5才前後以降にノミアレルギー性皮膚炎を起こすと、さらなるかゆみが生じます。

Mix小型犬のぼうろくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
暑い時季は庭だけでなく、家の中にも蚊が入ってきますよね。マンションの高層階でも、人と一緒に蚊が入ってくることがあります。
蚊が犬を刺すことで、犬の体内にフィラリア(犬糸状虫)の幼虫が入ります。幼虫は約半年で成虫になり、肺動脈や右心房に寄生・繁殖してフィラリア症を発症。感染すると完治できず、寿命をまっとうできなくなってしまいます。

マダニ

ラブラドール・レトリーバーのマロンくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
マダニは路上の雑草や庭の植え込みなどの葉の裏側にも潜んでおり、犬がこれらに触れるとくっつきます。
マダニは、バベシア症やライム病、近年話題になっている重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など多くの病気を媒介します。とくにSFTSは、犬のオシッコや唾液、血液などから人に感染し、死に至ることもある恐ろしい病気です。

ゴキブリ・ハエ

柴のはちくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ゴキブリは、下水など不衛生な場所を動き回るため全身に菌をまとっています。ハエもゴミやウンチに付着するなど、やはり全身にばい菌が。殺虫剤成分を体にくっつけている可能性もあるので、愛犬が興味本位で口にしないよう注意が必要です。

カエル

ミニチュア・ダックスフンドのマリンちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
カエルは体表に毒成分が分泌されていて、口にすると下痢や嘔吐などの症状を引き起こすおそれが。ヒキガエルやアマガエルは民家の庭先にも現れるので、愛犬を庭に放すときは要注意。好奇心旺盛な犬だと、カエルを見て何度もイタズラをしてしまうようです。毎年ヒキガエルを舐めて中毒を起こし、受診する犬もいます。
犬にとってキケンな生き物は、自宅の中や庭に潜んでいるおそれもあります。寄生されたり被害にあったりしないよう、しっかりと対策をしましょう。
ノミやマダニ、フィラリア症などは、投薬により駆除や予防が可能なので、獣医師に相談してみてください。
お話を伺った先生/野矢雅彦先生(ノヤ動物病院院長 獣医師)
参考/「いぬのきもち」2023年7月号『寄生虫・昆虫から魚まで 思いがけない場所にいるから要注意! キケンな虫&生き物・出没マップ』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る