「愛犬のしつけがうまくいかない」など、愛犬と生活するうえで悩みがある飼い主さんも少なくないはず。実は、しつけがうまくいっている飼い主さんには、いろいろな点で共通点があるのだとか。
そこで今回は、散歩や遊びの中で、しつけがうまくいっている飼い主さんが「していないこと」を、しつけスクール「Can!Do!Pet Dog School」代表の西川文二先生に伺いました。
散歩で伸縮リードを使わない
伸縮するタイプのリードは、公共の広い場所で遊ぶときや、マッテやオイデを長い距離で練習したいときなどに使うためのもので、散歩用ではありません。伸縮リードを散歩で使うと、愛犬の引っ張りやマーキング、事故などをとっさに防ぐことができないので大変危険。散歩時に伸縮リードを使っている方は、散歩用リードに切り替えましょう。
ほかの犬とのあいさつは積極的にさせない
散歩中などにほかの犬と出会ったとき、犬同士必ずあいさつをさせなければ……と思ってはいませんか?しつけがうまくいっている飼い主さんは、積極的にあいさつをさせるのではなく、状況を見て「ほかの犬を上手にスルーする」ことが大切だと知っています。
散歩の際は、ほかの犬と距離をとり、吠えたり興奮したりしないですれ違う練習をして、それができるようになったら、あいさつをしても大丈夫な相手を選んであいさつをするようにしましょう。
おもちゃを出しっぱなしにしない
しつけがうまくいっている飼い主さんは、おもちゃを愛犬が届かないところに保管し、遊ぶときに飼い主さんが出して誘い、終わったらおもちゃを回収してしっかりと片付けます。おもちゃを出しっぱなしにしないほうが、愛犬がおもちゃに飽きるのも防げるでしょう。
前に飼っていた犬と比較しない
以前飼育していた犬がしつけに苦労しないタイプだった場合、今飼育している犬のしつけがうまくいかないと、前の犬と比較して犬のせいにしがちです。しかし、犬はそれぞれ個性や個体差があるので、ほかの犬と比較をしても意味がありません。
今の犬としっかり向き合い、その犬に合う方法を探りましょう。
愛犬のしつけがうまくいかないときは、散歩や遊びなど、普段の生活を振り返り、余計なことをしていないかどうかを考えてみるといいかもしれませんね。
お話を伺った先生/西川文二先生(しつけスクール「Can!Do!Pet Dog School」代表)
参考/「いぬのきもち」2018年10月号『ちょっとしたことで大きな差が出る! しつけがうまくいっている飼い主さんが していること・していないこと』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。