べろ~んと長く出したり、しまい忘れたかのようにちょろっと出ていたり、さまざまな舌の出し方をする犬。じつは犬が舌を出す行動には、いろいろな理由が隠されていたんです。今回は、犬が舌を出しっぱなしにする理由を、獣医師の増田宏司先生に伺いました。
犬が舌を出しっぱなしにする理由1. リラックスや興奮
ベッドでゆったり寝転んでいるときなどに、愛犬が舌をべろ~んと長く出していることありますよね。これは犬がリラックスしていて、顔の筋肉がゆるんでいるために見られるしぐさです。
そのほかにも、おもちゃなどで遊んでいて興奮すると、息が上がって呼吸が荒くなるので、舌を出すことがあります。ちなみに、舌を長く出しながら鼻をぺろぺろとなめているときは、犬がストレスを感じている可能性も考えられます。
犬が舌を出しっぱなしにする理由2. 体温調節
犬は人のように汗をかけないため、暑くなると、舌を出して唾液を蒸発させて体温調節を行います。もし愛犬が散歩中に舌を長く出していたら、暑さを感じているのかもしれません。
犬が舌を出しっぱなしにする理由3. 飼い主さんのそばにいるうれしさ
飼い主さんのそばにいるとうれしさで口の筋肉がゆるみ、舌をべろ~んと出すこともあります。なかにはリラックスするあまり、舌を出したまま寝てしまう犬もいます。
犬が舌を出しっぱなしにしている場合の対策
愛犬が舌を出しっぱなしにしているときは、暑がっていないかを確認しましょう。舌をべろ~んと出しながら「ハアハア」と激しく呼吸をしている場合は、暑さを感じている可能性が高いです。その状態が長引くと体調を崩すこともあるので、ヒーターやエアコンなどを確認し、室温や温度が高すぎないか注意しましょう。
舌を出しっぱなしにするかわいい犬の画像をご紹介!
最後に、いぬのきもち投稿写真ギャラリーに投稿された、舌を出したかわいい犬たちの画像をご紹介します。
まずご紹介するのは、ゴールデン・レトリーバーのかいくん。舌を出したまま爆睡しちゃっています。気持ちよさそうな寝顔と、ちょろっと見える舌がたまりません♡
舌が見えているよ~♡
ばっちりカメラ目線を決めているのは、ヨークシャー・テリアのたつろうくん。おすまし顔をしているのに、ちょろっと舌が出てしまっている姿が愛らしいですね♪
飼い主さんのひざでリラックス♪
こちらの小夏ちゃんは、飼い主さんのひざの上で舌をちょろっと出しています。飼い主さんといるのがうれしくて、顔がゆるんじゃったのかな?
犬が舌を出すのには、顔の筋肉のゆるみや体温調整など、さまざまな理由があります。愛犬が舌を出しっぱなしにしているときは、どんなとき、どんな様子で出しているのか、注意して観察しましょう。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2019年1月号『犬のオモシロ習性図鑑 VOL.20 舌べろ~ん♡』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。