暑い夏は、散歩の時間が制限されたり、外で思いきり遊べず、愛犬のストレスはたまる一方…… 。そんな時季におすすめしたい、ストレスを発散させられるおうち遊びをご紹介します! 愛犬のウズウズした気持ちをスッキリさせましょう!「スタディ・ドッグ・スクール」代表の鹿野正顕先生に伺いました。
夏は一年の中でもっともストレスがたまりやすい時季です!
「6月は梅雨、そのあとすぐに猛暑になり、思いっきり外で体を動かせない状態が続く夏は、ストレスがたまる犬が増えます」と鹿野先生。ストレスをためすぎると免疫力が下がるなど、愛犬の健康上よくないため、おうち遊びでしっかりとストレスを発散させる必要があります!
【パペットdeワンプロ】でストレス発散!
犬用のパペットおもちゃで飼い主さんが犬になりきって、犬同士のじゃれあいを再現する遊び。テンションを上げていっしょに楽しんで♪
STEP1 パペットを揺らして誘う
愛犬の前でパペットを揺らしたり口をパクパクと動かしたりして遊びに誘いましょう。なかなか遊びに乗ってこないときは、パペットで愛犬の体側を噛むようなアクションをしてみると、乗ってきやすいです。
STEP2 じゃれついて噛ませる
愛犬がパペットにじゃれついてきたら、愛犬に噛みついたり乗っかるようにパペットを動かし、愛犬のテンションを上げて! パペットを噛んできたら、そのまましっかり噛ませてストレスを発散させましょう!
【段ボール山探索】でストレス発散!
獲物を探すように、嗅覚をフル活用して段ボール箱に隠されたおやつを見つける遊び。体力がないシニア犬でも楽しめます! 段ボール箱の天面のフタ部分は切り取り上下逆にします。側面には、中に隠すおやつのニオイが出やすいように何カ所か穴をあけて。穴の数が多いほど、難易度が下がります。
STEP1 まずは1つだけで練習する
愛犬にマッテをさせ、目の前でおやつを段ボール箱で隠します。「よし! 探して」と声をかけ、愛犬が段ボール箱を押したりひっくり返したりしておやつが取れたら声をかけてほめて。これを何度か繰り返します。
STEP2 段ボール箱で山を作っておやつを探させる
STEP1でおやつが上手に取れるようになったら、おやつを隠した段ボール箱の上に段ボール箱を重ねてレベルアップを! STEP1と同じ要領で、思いきり探させましょう!
【ロープおもちゃを仕留めろ!】でストレス発散!
ロープおもちゃを獲物に仕立てて、狩りで獲物と対峙するドキドキ感を味わえる遊びです! ロープおもちゃは長さ30㎝以上のものを用意して。愛犬がしっかりと噛めるサイズや素材を選びましょう。引っ張る力が強い犬の場合は、壊れにくいかどうかもポイントです。
STEP1 おもちゃを追わせる
床をはわせるようにおもちゃを動かし、愛犬を遊びに誘います。愛犬がおもちゃを見て興味をもったら、愛犬の目線の高さでおもちゃを大きく振って、思いきり追わせましょう!
STEP2 噛ませて引っ張りっこをする
ある程度追わせたら愛犬におもちゃを噛ませ、引っ張りっこを。飼い主さんがおもちゃを引っ張るときは、愛犬の首に負担がかかるので左右に振るのはNG。手前に引くようにしましょう。
STEP3 おもちゃを渡して仕留めさせる
引っ張りっこで愛犬のテンションが上がってきたら、おもちゃをパッと離して愛犬に渡します。床に押しつけて噛んだり、振り回したりするので、じゃませずに見守ります。
STEP4 遊びを再開する
STEP3の仕留めるしぐさが落ち着いてきたら、愛犬が噛んでいない部分を持って、STEP1から始めます。愛犬の活動量が下がるまで何度か繰り返し、充分に発散させましょう。
ストレスがたまりやすい夏を乗りきる「おうち遊び」をご紹介しました。暑い時季だけでなく、散歩の時間が制限されたり、外で思いきり遊べないときにぜひ活用してくださいね。
お話を伺った先生/「スタディ・ドッグ・スクール」代表 鹿野正顕先生
参考/「いぬのきもち」2023年8月号『ストレス発散おうち遊び』
写真/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室