犬と暮らす
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犬の体にできるイボやしこりなどの腫瘍の特徴、良性と悪性との違いは?
イボやしこりは医学用語ではないため定義はありませんが、一般的に皮膚の一部が盛り上がってできる『できもの』をイボ、皮膚や皮下にできる『腫瘤』をしこりと呼ぶことが多いようです。
もし、愛犬の体に腫瘍のようなものができている場合は、自己判断をせずに動物病院を受診しましょう。犬の体にできる腫瘍は、良性のものもあれば悪性の場合もあるそうです。
「犬の腫瘍」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。
犬の腫瘍ができる原因
岡本先生:
「犬の体に腫瘍がみられる原因はさまざまですが、遺伝子の変異によって細胞が過剰に増殖することでみられるといわれています。」
良性の腫瘍と悪性の腫瘍の違い
岡本先生:
「犬の腫瘍には良性の場合もあれば悪性の場合もあります。
一般的に良性の腫瘍は浸潤(周囲にしみるように広がっていくこと) が少ないため手術で取りきりやすく、進行が遅いことや転移しないこと、体への影響が少ないところが特徴です。
悪性の腫瘍は浸潤がしやすいため手術で取り除きにくく、再発する可能性があることや進行が早いこと、転移しやすいこと、体への影響が大きいところが特徴となります。
腫瘍を見ただけでどのようなものなのかを正確に判断するのは困難な場合が多いですが、良性の腫瘍は根本がくびれていたり、境界が明瞭で大きくなるスピードが遅いケースが多いです。」
愛犬の体に腫瘍のようなものを見つけたとき、飼い主にできること
岡本先生:
「犬の体にできた腫瘍が良性か悪性なのかを飼い主さんが見極めることは難しいです。
愛犬の体に腫瘍らしきものを見つけたら、どのようなできものなのか、経過をみてよいものなのかなどを判断するためにも動物病院を早めに受診することをおすすめします。」
愛犬の体に触れる習慣が病気の早期発見につながる
岡本先生:
「犬は毛に覆われている犬種も多いので、体に腫瘍ができていることに気がつきにくい部分もあるかと思いますが、普段から毛をかき分けて全身を触ることを習慣にすると異変に気がつきやすいと思います。」
犬の体に腫瘍を見つけた場合はそのままにせず、まずは動物病院を受診しましょう。
参考/『いぬのきもちWEB MAGAZINE【獣医師監修】犬のイボやしこりの種類と悪性・良性・色・形の特徴、治療法を解説』
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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