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子犬と成犬の歯の本数は?子犬の乳歯が抜ける順番を獣医師に聞いてみた

子犬をお迎えすると成長とともに乳歯が抜けて、永久歯に生え変わる時期がやってきます。いつの間にか子犬の歯が抜けている場合もあれば、床などに落ちていた乳歯を見つけてケースなどに保存される飼い主さんもいるようです。

そもそも、犬の乳歯は何本あって、どの順番で抜けていくのでしょうか?

「犬の歯の本数と子犬の乳歯が抜ける順番」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

犬の歯の種類と本数

子犬と成犬の歯の本数と子犬の乳歯が抜ける順番を獣医師に聞いてみた いぬのきもち
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬の歯には種類があって、前歯で獲物を掴む切歯、獲物をしとめる鋭い犬歯、のこぎり状で食べ物を丸のみできる大きさに引き裂く前臼歯、骨や食物を砕く後臼歯があり、歯の本数は子犬と成犬で異なります。

まずは子犬と成犬の歯の本数の違いをみていきましょう。

子犬の乳歯の数は28本

子犬は切歯6本、犬歯2本、前臼歯6本、後臼歯0本(子犬には後臼歯はありません)、上顎と下顎とも同じ14本ずつあり、合計で28本の乳歯が生えています。

成犬の永久歯の数は42本

成犬は上顎と下顎で歯の本数が異なり、上顎は切歯6本、犬歯2本、前臼歯8本、後臼歯4本の20本、下顎は切歯6本、犬歯2本、前臼歯8本、後臼歯6本の22本、合計で42本の永久歯が生えています。

子犬の歯が永久歯に変わる時期と乳歯が抜ける順番

子犬と成犬の歯の本数と子犬の乳歯が抜ける順番を獣医師に聞いてみた いぬのきもち
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子犬の永久歯は生後4か月過ぎから生えはじめ、生後6~7か月頃には乳歯から永久歯へと生え変わり、切歯→臼歯→犬歯の順番で乳歯が抜けていきます。

犬の歯の生え変わりで気になる2つのギモン

子犬の歯が乳歯から永久歯へと生え変わる時期に知っておくとよいことを2つ紹介します。
ミニチュア・ダックスフンド
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

①犬が歯を食べちゃっても大丈夫?

子犬の乳歯が抜けたとき、愛犬が自分の歯を食べてしまっても平気なのか心配される方がいるかもしれませんが、犬が歯を飲み込んでもそのまま排泄されるので問題ありません。

②永久歯が乳歯に重なって生えてくることがある?

犬の歯の生え変わりに起こる問題として、乳歯が上手に抜けずに残ってしまう場合があります。

このときに考えられる理由は大きく分けると、
  • 永久歯が生えてきているのに乳歯が残ってしまう状態

  • 永久歯が生えてくることができない状態

  • 永久歯が欠損していることで乳歯のままである状態

の場合があります。

抜けなかった乳歯と永久歯が重なって二枚歯になっている場合は、不正咬合の原因となったり乳歯と永久歯の間に歯垢がついて歯周病になりやすくなります。

乳歯が抜けずに残ってしまっている場合では、犬の歯の生え変わりが終わる生後6ヶ月頃は不妊手術を行う時期でもあるため、麻酔をかけた際に一緒に抜歯を行うことが多いです。

永久歯が生えてこなかった原因の精査には歯科専門医による詳しい検査が必要になるケースもあるので、愛犬の歯について気になることがある場合は動物病院を受診しましょう。

愛犬の歯をみがく習慣をつけよう!

チワワ
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子犬の乳歯から永久歯への生え変わり時期で飼い主さんが気をつけることは特にありませんが、愛犬のお口の中の異変に気がつくためや歯の健康を保つためにも、歯が生え変わる前に歯みがきの練習をしておくようにしましょう。

愛犬がこれから歯の生え変わる時期を迎える飼い主さんは参考にしてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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