犬と暮らす
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犬の竹串や爪楊枝の誤飲は命に関わることも 散歩中の拾い食いや誤飲・誤食の事故を防ぐために知っておくこと
たとえば、イベントが開催されている日の公園や道端などは、食べ残しのついた竹串などが落ちている可能性もあります。犬が竹串や爪楊枝などの尖ったものを飲み込んでしまうと命の危険があるので特に注意が必要です。
「犬の竹串や爪楊枝の誤飲・誤食事故 」について、いぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生に話を聞きました。
散歩中に拾い食いをして命を落とす犬もいる
白山先生:
「犬が散歩中に拾い食いをした場合、食べてしまったものによっては中毒を起こしたり、お腹を壊したり、腸に詰まってしまったり、最悪の場合には命に関わる危険性があります。」
犬が竹串や爪楊枝などの尖ったものを誤飲すると命の危険が高まる
白山先生:
「 犬が竹串や爪楊枝などの尖ったものを誤飲した場合、突然苦しそうにする、流涎(よだれが出る)、腹痛や元気消失、嘔気(吐き気がある)などの症状がみられることがあります。
竹串や爪楊枝の先端で食道や消化管に傷をつけてしまう可能性もあるため緊急を要する状態です。」
犬が竹串や爪楊枝を誤飲・誤食したときの治療法
白山先生:
「動物病院ではレントゲンやCTなどで異物がどこにあるのかを確認します。可能である場合は内視鏡で摘出を行い、内視鏡で異物を取り出すことが難しい場合は開腹手術で摘出する処置が行われます。」
愛犬が竹串や爪楊枝を飲み込んでしまったらすぐに動物病院へ連絡を
白山先生:
「愛犬に竹串や爪楊枝を飲み込んだ可能性がある場合は、速やかに動物病院に連絡を入れて受診をしましょう。
注意することとしては、竹串や爪楊枝の先端で内臓を傷つける可能性があるため、できる限り犬を安静にさせて動かさないようにし、検査や処置の妨げになるため、受診するまでは飲食は避けてください。」
竹串や楊枝を飲み込んでしまう犬の事故はご自宅でも起こる可能性があります。屋外での拾い食いだけでなく、室内での誤飲・誤食にも気をつけましょう。秋はイベントが多くなる季節ですので参考にしてくださいね。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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