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楽しくて思わずワンワン! 本能による犬の「吠え」を改善するには

犬の飼い主さんが悩みがちなのが「吠え」の問題。今回は、楽しい・うれしい気持ちが高ぶって思わず吠えてしまう場合の対処法について、しつけスクール「Can!Do!Pet Dog School」代表の西川文二先生に教えていただきました。

Case1. クレートから出すと走り回り、興奮して吠える

クレートに入るここあくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

解決法:おとなしくなってから出して、興奮させないようにしよう!

クレートから出るときに興奮しがちな犬には、クレートからの出し方を工夫して対処しましょう。まずは、「扉を開けて犬が出そうになったらすぐに扉を閉める」を繰り返します。扉を開けたときにおとなしくしていたら、リードをつけて出すと吠えにくくなりますよ。

また、興奮してしまう犬は遊びが足りない場合もあります。クレートから出したらすぐに遊んで、エネルギーを発散させてあげてくださいね。

そもそもサークルしか使っていない場合は?
サークルは自由度が高く、視覚的刺激も強いので吠えがちになります。クレートの中にフードやおやつを入れて誘導し、扉を閉めた状態で再び与えることを繰り返せば、愛犬もクレートが好きになるはずです。

Case2. 猫や自動車など、動く物を追いかけて吠える

日向ぼっこを楽しむチョコちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

フード or おやつを使い、通り過ぎるまでやり過ごす

猟犬の血が流れている犬種はとくに、動くものを追いかけ回したくなる習性があります。このときしっぽをあげて振っている場合は、楽しくて吠えているのでしょう。興奮させないようにするには、できるだけ愛犬より先に飼い主さんが対象を見つけて、事前に距離をとってやり過ごしてください。

フードまたはおやつを握り込んだ手に愛犬を注目させながら後ずさりして、対象の相手と距離をとります。犬が相手を見ないようにできればOK。散歩中にもトリーツポーチを持ち歩いていると、フードやおやつをすぐに出せて便利ですよ。

Case3. 犬同士で遊んでいて、興奮して吠える

ひたち海浜公園を楽しむちゃちゃまるくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

解決法:リードで引き寄せて、相手の犬と距離をとる

理想は「オイデ」の指示だけで、遊びを中断してこちらに来るようしつけられること。しかし、そのレベルに到達するにはトレーニングが必須です。まずはリードをつけた状態で遊ばせて、愛犬が興奮したら、後ろに下がって相手と距離をとるようにしましょう。
愛犬の吠え問題を改善するには、シチュエーションに合わせて適切なアプローチをとることが大切。時間はかかるかもしれませんが、飼い主さんの気持ちにきっと応えてくれるはずですよ。

※監修の西川先生は、1日に与えるフードをトレーニングのごほうびとして使用することを推奨しています。おやつを使う場合は、1日に必要な摂取カロリーの10%未満に収めるようにしましょう。
お話を伺った先生/西川文二先生(しつけスクール「Can!Do!Pet Dog School」代表)
参考/「いぬのきもち」2021年3月号『犬の2大問題行動を徹底解明!!犬の気持ちがわかれば吠え・噛み問題は解決できる!』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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