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【獣医師監修】犬の発情期|オスとメスの違いや対処法~手術まで

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メスとオス、性別によって「発情」にも違いはあるのでしょうか。今回は犬の発情に関する基本知識や、発情中の注意点、避妊・去勢手術のメリットやデメリットについて解説していきますので、ぜひ参考にしてください!

犬の発情期とは?

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いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬の発情期とは、オスとメスが交尾することで子犬を妊娠できる時期のことを言います。

【メス犬の発情期】特有の行動や特徴とは?

トイプードル
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

メス犬の発情期の特徴は?

発情期とは、性ホルモンに変化が起こる生理現象のことで、これは周期的に繰り返されます。個体差はありますが、避妊をしていないと生後6~10カ月頃に最初の発情期を迎え、その後は周期的に年に1〜2回の発情期を繰り返します。発情期に見られる体の変化や症状の強さには個体差がありますが、周期的に発情期を迎えることそのものは、生涯にわたり続くと言われています。

なお発情期は、メス犬のみに見られる現象です。発情期前後になると、メス犬の心と体にはさまざまな変化があらわれます。

発情期前後の心と体の変化

発情前期(約10日間)
気分が落ち込み、元気がなくなる時期。食欲が落ちたり、外陰部が膨らんで出血が始まったり、頻尿になることもあります。

発情期(約11日間)
発情期に入ると出血量が減り、やがて止まります。排卵が起き、元々の性格としてほかの犬を苦手に感じて避けたりしがちな犬でも、この時期にはほかの犬に対して自ら積極的に近づいたり、お尻を向ける仕草をすることも少なくありません。オスを探して落ち着きがなくなります。
人間に対する行動にも変化することがあり、反抗的になったり、逆に甘えん坊になったりすることも。この時期に鳴き声や夜鳴きに悩む飼い主さんも多いようです。

妊娠期(約2カ月間)
発情期に妊娠が成立すると約2カ月の妊娠期に入ります。

発情後期(~約60日間)
発情期前期~発情期に見られた症状や行動の変化は徐々に弱まり、外見上は落ち着きを取り戻しますが、体の中では妊娠期に近いようなホルモンの変化が継続している時期です。そのため、ホルモンの影響で偽妊娠の症状が現れる犬もいます。

休止期(発情期終了後~次回発情期前期まで)
発情後期の期間を過ぎ、発情に関わる症状や行動の変化が見られなくなる時期です。ホルモンバランスが元に戻り、心身ともに落ち着きを取り戻します。

発情期の過ごし方や対処法

それでは、愛犬が発情期を迎えた場合、飼い主さんはどのように対処すればいいのでしょうか。

他の犬に会わないように配慮する
散歩中に未去勢のオス犬と遭遇すると、不要な興奮をさせてしまうことに。また、相手が去勢済みのオス犬、メス犬でも、フェロモンなどの刺激によって過剰に興奮させてしまうこともあります。散歩は他の犬が少ない時間帯を選ぶのが得策です。また、オシッコのニオイでも発情がわかるため、他の犬への刺激にならないようトイレシーツにさせて持ち帰りましょう。

マナーパンツを着用して「発情中」の目印に
メス犬が発情中か否かは、見た目ではわからないものです。マナーパンツをはかせることでオス犬の飼い主さんへの目印にしましょう。なお、出血を受け止めたり、ニオイを抑えたりするためにも効果的です。

オシッコの失敗は仕方ないと思う
発情期に入ると、オシッコの回数や量が増えるため失敗しやすくなる傾向があります。この時期の粗相は仕方のないことだと思い、きれいにとふき取ってあげましょう。

【オス犬】発情期の行動や特徴とは?

ミックス
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

オス犬には発情期がないって本当?

発情期はメス犬のみと前述したように、そもそもオス犬には発情期というものがありません。そのため、オス犬にとっての発情は「繁殖行為ができる」ことを意味します。

オス犬は発情期のメス犬のニオイ(フェロモン)に反応して交尾が可能となるため、一度そのニオイを嗅げばいつでも発情できるということになります。不要な興奮を防ぐためには、発情期のメス犬に近づけないようにしましょう。

発情したオス犬に見られる行動や対処法

・マウンティング
本来マウンティングにはさまざまな理由があります。特に、発情したメス犬が近くにいる場合は、交尾をして子孫を残したいという本能的な行動である場合が多いです。特定のメス犬を追いかけるようなそぶりを見せたら、すぐに犬同士を遠ざけてその場を離れてください。

・未去勢のオス同士のケンカ
発情中のメス犬をめぐって未去勢のオス犬同士がケンカをする場合があります。大きなケガにつながる前に素早く犬同士を引き離しましょう。

・マーキング
発情中のメス犬に自分をアピールするためにマーキングをすることも。オシッコを済ませてから散歩へ行くようにしましょう。

【愛犬の避妊・去勢手術】気になるメリット&デメリット

パグ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬が発情すると「交尾をしたいのにできない」ストレスによって問題行動を起こしたり、発情期やその前後の体調の変化が大きいと、発情のたびに体に負担がかかることもあるため、飼い主さんの負担も増えます。子犬を望まないのなら、避妊・去勢手術をするのがベターです。

【愛犬の避妊手術】手術内容とメリット&デメリット

腹部を数センチ切開し、子宮と卵巣、または卵巣のみを摘出する手術です。手術時間は約1時間、費用の目安は5万円程度ですが、詳しくはかかりつけ医に事前に確認すると良いでしょう。なお、初めての発情を迎える生後6カ月~8カ月前後に手術すると、乳腺腫瘍の発症率が大幅に下がるため、理想的と言われています。

【メリット】
・乳腺腫瘍や卵巣腫瘍、子宮内膜症、子宮蓄膿症などの病気の予防
・望まない妊娠を防ぐ
・発情に伴う症状やストレスの抑制

【デメリット】
・太りやすくなる可能性がある
・まれに失禁症になる
・妊娠できなくなる
・麻酔によって一時的に体調不良をおこす可能性がある

【愛犬の去勢手術】手術内容とメリット&デメリット

去勢手術とは、精巣を摘出し、精子を作れなくする手術です。通常は皮膚のみを切開するシンプルな手術なので、30分程度で手術は終わり、日帰りも可能なことが多いです。詳しくはかかりつけ医に事前に確認しておくと良いでしょう。料金の目安は3万円程度と考えておきましょう。

【メリット】
・精巣腫瘍や前立腺肥大などの生殖器系の病気、会陰ヘルニアや肛門周囲線種など、未去勢の犬に多い病気の予防
・性格が穏やかになる
・マーキングやマウンティングが減ったりなくなったりすることも

【デメリット】
・太りやすくなる可能性がある
・子犬を作れなくなる
・麻酔によって一時的に体調不良をおこす可能性がある

子犬を望まないのなら、手術という選択肢も視野に!

このように、避妊・去勢手術にはメリットだけではなく、デメリットもあります。しかし妊娠を望まないのなら、手術を受けることは愛犬と飼い主さんのストレスを軽減させる手助けとなるはずです。

発情ついてよく理解し、避妊・去勢手術も視野に入れながらベストな選択をしていきましょう。

参考/『いぬのきもち』2016年10月号「体の変化や去勢・避妊手術の知識も身につく 男子犬 女子犬 違いを生かす育て方」(監修:獣医師 石田陽子先生)
    『いぬのきもち』WEB MAGAZINE「獣医師が答えるQ&A(発情出血中)」
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

いぬのきもちWEB MAGAZINE「獣医師が答えるQ&A(発情出血中)」

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