犬が「トイレトレー」の上で寝てしまうのはなぜ？　考えられる理由や対策を獣医師が解説！

みなさんの愛犬は、トイレトレーの上で寝ていたことはありますか？

【調査】愛犬はトイレトレーの上で寝るのが好きだった時期がある？

今回いぬのきもちWEB MAGAZINEは、飼い主さん48名に「愛犬はトイレトレーの上で寝るのが好きだった時期があるか」というアンケート調査を実施。

すると、今回の調査では飼い主さんの約半数が「ある」と回答する結果になりました。

【体験談】愛犬はいつごろからいつごろまでトイレトレーの上で寝ていた？

では、愛犬はいつごろからいつごろまでトイレトレーの上で寝ていたのでしょうか。また、飼い主さんが愛犬が「トイレトレーの上で寝るのが好き」だと考えられたのはなぜでしょうか。

飼い主さんたちにエピソードを聞きました！

お迎えしたころによく見られた

「お迎えしてすぐのころは、トイレの上で寝ていることがほとんどでした。トイレのほうが、私たちがいるところと近かったからかな？」

「飼ってすぐの生後2カ月くらい〜5カ月くらいまで。トイレトレーニング中、ケージで生活してる間、トイレトレーで寝ていました。ベッドが気に入らなかったのかな？」

「我が家に来てから、生後5カ月ごろまで。自分の排泄したニオイがするので安心感があるのかな？と思ってました」

「生後3カ月のころはキレイにトレーの上に収まって寝てました」

「今はしませんが、パピーのころはよく寝てたような。構ってもらえると思っていたからかな」

子犬の時期だけでなく、大きくなった今でも見られる

「寝心地が良いのか落ち着くのか今も寝ています。4才マルチーズの女のコです」

「もうすぐ6才ですが、留守番中に監視カメラで見ると時々夏の暑いときにケージのトイレトレーで寝てます」

「お迎えした生後2カ月半〜現在もうすぐ1才まで、ずっとトイレトレーの上で寝てます。トイレトレーをベッドと思っているのかなと思ってます」

「生後9カ月になりましたが、今でも寝ています。日当たりがいい場所だからかなと思っています」

冷んやりして気持ちいいから……？

「冷たくて気持ち良いのか、暑くなる時期によく寝ていました。寝床は夏用のひんやりマットにしていても、なぜかトイレのトレーの上で寝てました」

「小さいときに、暑いときはよく寝ていたのを覚えています。体を冷やしたりするのに……かと」

「2才くらいまでは、よく寝てました。とくに暑い夏。ベターッとつかないからいいのかな」

「生後6カ月くらいまではサークル内からあまり出さなかったので、端っこのトイレトレーの上で寝てました。暑い時期だったので、そこがよかったのかも」

「生後10カ月のころにうちに来て、1カ月ぐらいは気がつくとトイレトレーの上に寝そべっていた。メッシュのカバーが冷たくて気持ちがいいのかもしれないと思い、メッシュカバーを外したら寝なくなったような気がします」

【獣医師解説】犬がトイレトレーの上で寝てしまうのはなぜ？

犬がトイレトレーの上で寝てしまうことがあるようですが、一体なぜなのでしょうか。考えられる理由など、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

岡本先生：
「犬がトイレトレーの上で寝てしまうのは、下記のような理由が考えられるでしょう。

・涼しさや段差がちょうどよいから
・排泄する場所（トイレ）の認識が薄いから

トイレの認識が薄いコや、小さいことは気にしないおおらかなタイプのコは、トイレトレーの上で寝やすい傾向があると思います」

愛犬がトイレの上で寝てしまう場合、飼い主さんはどうするべき？

岡本先生：
「基本的に、犬は排泄する場所と寝床を分ける生き物です。トイレで寝ている場合は、トイレという認識が明確ではなく、排泄の失敗につながる可能性もあります。

寝床とトイレをきっちり使い分けるトイレトレーニングが終了するまで、下記のような対策をするとよいでしょう。

・トイレと寝床のエリアを分ける
・トイレと寝床の行き来を飼い主さんが調整してあげる

ぜひ試してみてくださいね」

（監修：いぬのきもち獣医師相談室　獣医師・岡本りさ先生）
いぬのきもちWEB MAGAZINE『トイレトレーの上で寝るのが好きな犬に関するアンケート』
※飼い主さんがご自身の体験を回答したものです。
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2025年4月時点の情報です。
取材・文／雨宮カイ