犬と暮らす
UP DATE
【調査】犬も「仮病」を使うの!? 飼い主さんが目撃した愛犬の気になるしぐさ・行動とは
【調査】愛犬のしぐさや行動を見て、「仮病を使ってる?」と感じたことがある?

【体験談】愛犬が仮病を使っているように感じたエピソード
足を引きずったり、痛がるようなそぶりを見せたりした
- 「お散歩で歩きたくないと、『ほらっ。あんよ痛いの』っと足を引きずります。ちょっと休ませてから歩き出すと普通に歩く」
- 「お散歩に行きたくないと、家の中で足を引きずって『痛い! 痛い!』とアピールをします。いざ外に連れ出すと駆け足したり、びっこの姿は微塵もありません」
- 「散歩中、怖そうなお兄さんの前で急に足を引きずったのでビックリした。そのあと走り出したので仮病とわかった」
- 「肉球に傷があり病院に行って治ったのに、『まだ痛いです』とケンケンして歩いてた」
- 「特に怪我をするようなことをしていないのに、突然片足を浮かせて、怪我をしているようなしぐさをしていた。心配して病院に連れて行ったが、特に異常はなく、帰るころには普通に歩いていた」
- 「足を痛そうにするから心配して抱き、足はどこを触っても曲げても大丈夫。抱っこのあとはご機嫌」
苦手なものの前で……
- 「チワワですが、お散歩があまり好きではなくハーネスを目の前にするとブルブル震え出す。諦めて片付けると震えが止まる」
- 「気を使う相手の前で震えてみせて、その人がいなくなったら震えも止まり、ため息ついてくつろぎ出しました」
- 「ほかのワンちゃんが苦手で、近づかれると何もされてないのにキャインって鳴いて、倒れ込んで起き上がれない、歩けないとうずくまって動かないとき」
- 「動物病院で診察台に乗ると、いつも決まって前足を上げ痛そうにする」
飼い主さんに心配してほしくて……?
- 「お留守番をさせて帰ってきたときにシュンとした顔で見てくるので、具合が悪くなってしまったのかと心配していたら、『おやつ食べる?』の声にニヤリ」
- 「わざとゴハンを少し残してハウスに入って寝たフリをしていた。どうしたのって心配するとすり寄ってきたけど、手であげると普通にゴハンを食べた」
- 「前足を片方上げて、何か異変が起きたような顔をして見つめられたり、咳き込むフリをしてこちらが心配するのを待っている感じがする。何事もなくてよかったけど、勘弁してくれ〜」
- 「少し見えないところにいるときに『ケッ!』と咳き込むので、大丈夫かなとのぞくとばっちり目が合います。本当に咳き込むときは何回か繰り返したり、水も吐き戻すので……。目がキラキラしてるときは、かまってほしくてやったのかなと思います。一応『咳出たねー』と一声かけます。それがダメなのかな…(笑)」
- 「愛犬は冷たい空気を吸い込むと逆くしゃみが出やすくて、夜中に冷えたときに逆くしゃみをすることがあります。そんなときはケージから出して、抱っこして落ち着くまで体をさするのですが、夜中に明らかにわざとそれっぽく喉を鳴らして、こちらの様子をうかがっていました。そのまま放っていたら諦めて寝て、それ以来そういうことはなくなりました」
やきもちを焼いて……?
- 「多頭飼いなので、1頭が調子悪く病院で薬をもらって飲んだりして優しくされてるのを見て、別のコがかまってほしくて元気なさそうにしていた。『ポンポン痛いの?』と聞くとペロッとして、『ポンポン痛いなら先生行こう!』って言うと嫌がり、『元気なった? 寂しい、寂しいだった?』って聞くと、元気よくおもちゃを持ってきて遊んでアピールをする」
- 「ドッグランでほかのコをなでた直後に足を引きずりだして、少し抱っこしたあとに歩かせてみたら治ってました」
ほかにもこんな声が
- 「うずくまっているが、上目遣いでちらちらこちらの様子をうかがっている」
- 「食事のときにぐたっとなって動かないが、食事を出すと完食してまたぐたっと横たわっている」
- 「私以外の人が触ろうとしたり、『散歩行くよぉ』とか『寝る』とか言われても、仮病というより仰向けになり、寝たふりをして、起きない……」
【獣医師解説】犬も仮病を使うことがあるの?
仮病のように見える犬のしぐさ・行動もある
たとえば、「こうしたら注目された、優しくされた、かまってもらえた」ということを学習してする行動が、飼い主さんから見ると仮病のように感じることがあります。よくある事例としては、下記のようなものでしょう。
・片足を引きずるようにする
・ゴハンを食べない(食べたくないから食べない、待っていればもっとおいしいものがもらえるなど)
・わざと足をなめる
・わざと飼い主さんの前で口から食べ物を出す
アンケートの回答にもありましたが、怪我をして治ったはずの足を引きずって歩いたり、痛くないのに鳴き叫んだりという行動を見せる犬もいます。これは、犬が「こうすれば飼い主さんがかまってくれるはず」と過去の経験から知ったために、仮病のような行動を見せている可能性があるでしょう。
「アテンション・シーキング」と呼ばれる行動に注意
普段から運動不足であったり、飼い主さんとのコミュニケーション不足の可能性もありますので、飼い主さんは少し気にしてあげるとよいでしょう。
犬の仮病のような行動を、飼い主さんは見極めることができる?
そこで大切なのは、愛犬の行動を見たときに「かまってほしくてしている行動だ」と決めつけず、油断しないことです。
たとえば、犬が「ゴハンを食べない」というとき、食べにくかったりゴハンが体に合っていなかったり、病気が隠れていたりする可能性もあります。一時的に症状が出る病気もあるので、飼い主さんは常に愛犬の体調不良の可能性を考え、気になる行動があれば早めに動物病院を受診してください。
動物病院で必要な検査をしたうえで病気の可能性は低いと診断されたら、仮病のような行動だった可能性もあるでしょう。
いぬのきもちWEB MAGAZINE『仮病を使う犬に関するアンケート』
※飼い主さんがご自身の体験を回答したものです。
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2025年4月時点の情報です。
取材・文/柴田おまめ
UP DATE