犬と暮らす
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犬の耳掃除の頻度と正しいお手入れ方法 犬が嫌がる耳掃除をスムーズに行うコツとは?
犬のなかには耳掃除だとわかると逃げるなど嫌がるコもいるようです。こういった場合、耳のお手入れはどのように行えばよいのでしょうか?
「犬の耳掃除の仕方とお手入れをスムーズに行うコツ」について、いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生に話を聞きました。
犬の耳掃除の頻度と基本のお手入れの仕方
山口先生:
「犬の健康な耳には自浄作用があり、奥の汚れは耳の入り口まで運ばれます。このため週1回を目安に、耳の入り口付近をコットンで優しくぬぐってあげれば十分です。
ただし、プードルやシュナウザーなど、耳毛がしっかり生えているコのなかには、自浄作用がうまく働かないことがあります。この場合は月1回を目安にトリミングなどでケアをしてあげましょう」
犬の耳掃除をするときの注意点
山口先生:
「犬の耳掃除を行う際は、耳の穴の入り口までにとどめて耳の中を掃除しないことと、綿棒を使わないことです。
無理に行うと耳掃除に対して苦手意識を与える上、状態を悪化させるおそれもあるでしょう。治療も必要な状況ですから、耳掃除は行わずに早めに動物病院を受診しましょう」
耳の汚れで動物病院の受診が必要な場合も
山口先生:
「犬の耳のにおいが強い、茶色や黒い耳垢がたくさんみられるといった場合は外耳炎の可能性があります。
また、外耳炎を頻繁に繰り返す場合は背景にアレルギーが関わっていることもありますので、かかりつけの獣医師に相談してみてください」
耳掃除を嫌がる犬のお手入れのコツ
山口先生:
「こういったケースでは、そのコが耳掃除に嫌悪感や恐怖心を抱いているのでしょう。まずは普段から撫でるときに優しく耳に触れることから始めてみてください。耳を触りながらおやつをあげてもよいです。
愛犬が耳を触らせてくれたら、拭きたい部分に優しく触れてみる、乾いたコットンを当ててみるなど、少しずつステップアップしてみてください。湿ったコットンのひんやり感が気になるコもいるようですので、少し温めると抵抗感が減ると思います。
耳掃除を一度嫌になってしまうと、解決するには時間がかかるかもしれませんが、焦りは禁物です。愛犬のペースを大切にしてください。
ご自宅で慣れるまでの間や、工夫をしてもご自宅での対応が難しい場合は、動物病院やトリミングサロンに任せましょう」
愛犬の耳をお手入れするときの参考にしてくださいね。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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