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散歩中の引っ張り、留守中のそそう……じつは飼い主さんが愛犬を勘違いさせていた!?

愛犬の引っ張りグセやそそうなどの問題行動にお困りの飼い主さん。もしかすると原因は、飼い主さんの勘違いにあるかもしれません。そこで、飼い主さんが勘違いしやすい愛犬の本当のキモチを、ペットドッグトレーナーの藤本聖香先生に教えていただきました。

引っ張りグセのキモチ

散歩中に引っ張る犬は多いですが、飼い主さんもリードを力任せに引っ張ってはいませんか? じつは飼い主さんがリードを引っ張るたび、困りごとを悪化させています。
飼い主さんもリードを引っ張っていない?
飼い主さんもリードを引っ張っていない?

犬は引っ張られると反対方向に進もうとする習性があります

人が満員電車の中で押されたときに、倒れまいと押し返す行動をとるのと似たようなもので、犬はリードを引っ張られると、本能的に反対方向に進もうとします。犬としては飼い主さんの要望どおり、正しい方向に進もうとしているだけなので、繰り返すとそのうち飼い主さんのそばで歩くのが嫌になり、ますます離れようとしがちに。

リードは少したわむ程度の長さで持とう

バイクや車、通行人がそばにおらず、安全管理上の問題がない限りは、愛犬のリードは少したわむぐらいの長さで持ち、力任せに引っ張るのはやめましょう。とくにリードを持った状態で腕を上げすぎると、犬は吊り上げられる形になり首に負担がかかるのでNGです。
リードは少したわむぐらいの長さで持つ
リードは少したわむぐらいの長さで持つ

そそうのキモチ

ふだんはトイレで排泄できるのに、留守番させたときだけそそうする、という困りごとが多数寄せられました。飼い主さんは「腹いせでやっている」と思いがちですが、実際は……。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

留守番の腹いせではなく「こうすれば飼い主さんが喜ぶ」と思っています

留守番の不安感から本能的にそそうする犬もいますが、飼い主さんが愛犬のそそうを見て大騒ぎする姿を「喜んでくれている」と覚え、帰宅した飼い主さんへのウェルカムサービスのつもりでオシッコする犬は多いです。いずれにしろ、犬には「腹いせ」という感覚はありません。

粛々と片づけて「今後は不要です」と伝えよう

飼い主さんが大騒ぎするほど、犬は「そそうすれば飼い主さんが反応してくれる」と思って繰り返すようになるので、無反応の状態で静かに片づけましょう。飼い主さんが喜ばないとわかれば、しだいにやらなくなっていくはず。
片づけるときは粛々と
片づけるときは粛々と
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
愛犬の引っ張りグセやそそうに心当たりがあったら、ご紹介した解決策を試してみてくださいね。
お話を伺った先生/英国APDT 認定ペットドッグトレーナー。獣医師。「Canine Relationz」を主宰 藤本聖香先生
参考/「いぬのきもち」2025年2月号『犬の問題行動、原因は飼い主さんです!』
写真/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室
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