愛犬が健やかに暮らせる家は、家族にとっても心地よい空間に。足腰にやさしい床材やストレスのない動線、屋内外が自然につながる開放的な空間など、“愛犬ファースト”で建てた家。
今回は、犬と小さな子どもが思いっきり遊べる、安心&快適な住まいの工夫をご紹介します。
「愛犬が走りやすい芝の長さにもこだわりました」
約500㎡の敷地のうち、半分以上を庭が占めるMさん宅。「息子が大きくなったらサッカーゴールを置きたい」と、夢が広がります!
「ちょうどリクを家族に迎えた時期とコロナ禍が重なり、人と接することに慣れる機会が少なかったこともあって家族以外への警戒心が強めなんです」と愛犬のリクくんについて話すMさん。
ドッグランに行ってもほかの犬の飼い主さんに吠えてしまい、リクくん自身が楽しめていないことをもどかしく感じていたMさん夫妻は、リクくんが安心して遊べる家を建てることが大きな願いでした。
「ドッグランの広さはもちろん、遮熱性が高い人工芝の素材や手入れのしやすさ、犬の足がとられにくい25㎜という芝の長さや感触にもこだわりました。息子といっしょに追いかけっこをしたり、おなかを出してくつろいでいるリクの姿を見ることが今とても幸せです」
リクくん(6才/カニーンヘン・ダックスフンド/甘えん坊)
「足腰を痛めやすい愛犬のために、滑らない床はマストでした」
撮影/岡﨑健志
「入居して実際に生活してみて、想像していた以上にリクの足が滑っていることに気づき、急いでフロアコーティングを取り入れました」とMさん。脱臼やヘルニアのリスクを減らせる防滑性、爪や生活傷のつきにくさ、犬がなめても安心な素材を意識したといいます。
「リクが家の中を歩きやすそうにしているのが何より。小さな息子も滑ったりしない様子で、おうち遊びがいっそう安全に楽しめるようになりました」
調湿・防臭性にすぐれた壁はインテリア性も◎
壁がニオイ成分を吸着
愛犬と家族がいっしょに長い時間を過ごすリビングにもこだわりが。「フロアコーティングのほかにも、犬のニオイ対策も考えて脱臭効果のある自然素材でできた室内用のタイル壁を採用しています」。
必要なものがすぐに取り出せる動線がGOOD
収納&ドッグスペース
料理などの家事をしながらでも愛犬の様子が見える位置に、愛犬のベッドやトイレなどをそろえたドッグスペースを配置。「その近くの前面収納棚に、衛生用品やおもちゃ、おやつやトイレシーツなどを収納しています」。
リビングからテラス&ドッグランに直行!
間取りの工夫
共働きなので、保育園のお迎えから帰宅したら急いで夕飯の支度というMさん。「あわただしくて夕方の散歩に行けないときでも、リビングの窓を開ければすぐにドッグランで遊ばせることができる間取りが最高です!」。
出入り口近くに足洗い場も
愛犬と小さなお子さんが安心・快適に過ごせる住まいの工夫をご紹介しました。愛犬との快適な家づくりの参考にしてみてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2025年6月号『愛犬がずっと元気に暮らせる家』
写真/岡﨑健志
文/ヨシノキヨミ