犬と暮らす
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犬にも水虫はあるの? 犬の皮膚糸状菌症が人にうつらないための知識を獣医師に聞いた
さらに、人の水虫は犬に、犬の皮膚糸状菌症は人に感染するケースもあるとのこと。では、犬から人にカビが原因となる病気がうつらないための予防策はあるのでしょうか。
「犬の皮膚糸状菌症と人への感染対策」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
犬の皮膚糸状菌症とは
岡本先生:
「水虫というのは皮膚糸状菌(真菌)の一種の白癬によって引き起こされる足白癬のことを指します。
人の水虫が犬に感染するケースもありますが、犬で多くを占める真菌症とは真菌の属が異なるものです。
犬における真菌症とは、白癬を含む糸状菌による皮膚の感染症、および、マラセチアなどの酵母様真菌による皮膚の感染症のことを指します。犬の真菌症は人にも感染するケースがあります。」
ーー人の水虫(足白癬)は人から犬へ、犬の皮膚糸状菌症(真菌症)は犬から人へ感染する可能性があるということですね
犬の皮膚糸状菌症の症状
岡本先生:
「犬が皮膚糸状菌症になると、炎症が起こって皮膚がジュクジュクしたり、脱毛や痒みがみられます。」
犬の皮膚糸状菌症の治療法
岡本先生:
「犬が皮膚糸状菌症(真菌症)である場合、動物病院では塗り薬や消毒、薬浴、抗真菌薬の内服治療などが行われます。」
犬の皮膚糸状菌症が人にうつらないために知っておくこと
岡本先生:
「犬の皮膚糸状菌症(真菌症)は犬から犬だけでなく犬から人にも感染することがあります。
愛犬が真菌症や皮膚糸状菌症と診断された場合、治療中は犬同士だけでなく人との触れ合いについても身体的な接触をなるべく避けるようにしましょう。特に寝床などを共有しないことも大切です。
愛犬を触った後は体の他の部位を触る前に手を洗うなどこまめに手洗いをするようにしてください。」
人の水虫は犬へ、犬の皮膚糸状菌症(真菌症)は人へとうつる病気であることと、感染しないためにできる対策を知っておくことは大切ですね。参考にしてください。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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