犬が寝るときによく見せる寝相には、その犬の性格が表れている可能性があるのだそう。そこで今回は、寝相から読み解ける犬の性格タイプのなかから、「天真爛漫な性格」「甘えん坊な性格」の寝相について、獣医師の増田宏司先生に解説していただきました。
よくする寝相には犬の性格が表れていることが!
犬は16分の睡眠と5分の覚醒を繰り返していることが、研究で明らかになっています。そのつど寝相を変える犬が多いですが、そのなかでもよくする寝相があれば、少なからずその犬の性格が表れているといえるかもしれません。
無防備な寝相を見せる犬は「天真爛漫」な性格
犬にとって急所といえるおなかをさらけ出した無防備な寝相を見せる犬は、母犬におなかをなめてもらっていた子犬のときのような無邪気さがあります。まさに、純粋さがあふれる天真爛漫な性格といえるでしょう。
また、犬であることを忘れたように、危機感や緊張感が低いことから、楽観的な性格ともいえそうです。
この性格の犬によく見られる寝相
- 足をひらいておなかを見せて寝る「ヘソ天」
- おなかを見せながら両足を伸ばして寝る「スーパーマン寝」
何かにくっつく犬は「甘えん坊」な性格
犬はもともと群れの仲間とともに生きてきた動物。みんなで身を寄せ合って寝たり、狭い巣穴で寝たりしていたことから、何かに体が触れた状況で寝ると、本能的に安心します。そのような安心感を求めた寝相を見せるなら、甘え上手であるといえそう。まさに、母性本能をくすぐる、ほっておけないタイプといえるでしょう。
この性格の犬によく見られる寝相
- 飼い主さんにくっついて寝る「くっつき寝」
- 壁のそばなど隅っこで寝る「壁際寝」
- ソファなどのすき間に挟まって寝る「はさまり寝」
- 布団の中に入りこんで寝る「くるまり寝」
- 頭を枕などにのせて寝る「頭のせ寝」
愛犬に当てはまる寝相はありましたか?愛犬の寝相から性格を読み取って、コミュニケーションなどに役立てられるといいですね。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2023年2月号『愛犬はどのタイプ? 寝相でわかる犬の性格診断』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。