散歩でウンチの処理中に首輪抜けしていた! 玄関で応対中に足元から出てしまった! など脱走の体験をした飼い主さんも多いはず。愛犬が脱走して迷子になったとき、どのように行動するとよいか、しつけインストラクターの戸田美由紀先生に聞きました。
心当たりを探しながら知人などにも協力を呼びかけて
自宅周辺で愛犬が脱走し、見失ってしまったときは、散歩コースや愛犬が大好きな場所を探してみて。知人に協力してもらい、手分けして探すのもいいですね。それでも見つからないなら、動物愛護センターや警察署など保護された犬の情報が入りやすい施設に連絡を。
【愛犬を失ったらすぐ】
●散歩コースや愛犬の好きな場所などを中心に探す
●知人に捜索の協力を呼びかける
↓
【数時間たっても見つからない】
●保護されそうな場所に電話をする
(近くの動物病院、警察署、動物愛護センターなど)
↓
【翌日になっても見つからない】
●ポスターなどを作り、地域の施設に貼らせてもらう
(郵便局、動物病院、公民館など)
脱走からの迷子に備えよう
迷子の愛犬が飼い主さんのもとに戻れるよう必要な備えは?
迷子札や鑑札を首輪・ハーネスにつけておこう
飼い主さんの連絡先を記載した迷子札、居住の市区町村で交付された鑑札などを首輪やハーネスにつけていれば、保護された愛犬を飼い主さんのもとに戻せます。
マイクロチップを装着しておこう
2022年6月からペットショップなどに装着が義務化されたマイクロチップは、犬の皮下に埋めこむ電子標識器具。動物病院や愛護センターなどで犬が保護されると、専用機器で個体識別番号を読み取り、事前に登録された飼い主情報と照合。飼い主さんに連絡が入るしくみです。2022年5月以前に愛犬を迎えた飼い主さんも検討してみては。
最後に戸田先生から。「犬の脱走は、事故に遭って亡くなるという最悪の結果を招くことも。どんなにトレーニングを積んだ犬でも、100%脱走しないとはいいきれないものです。日ごろから脱走を想定し、対策しておいてくださいね」
お話を伺った先生/日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター。DOG IN TOTAL主宰 戸田美由紀先生
参考/「いぬのきもち」2022年10月号『愛犬が脱走! そのときどうする!?』
イラスト/香川尚子
文/伊藤亜希子