愛犬のシャンプー&ドライはスムーズにできていますか? なかなかうまくいかずに悩んでいる飼い主さんも多いかもしれません。
そこで今回は、トリミングサロン「Pet Salon M DOG」代表の川越真澄先生に、自宅でのシャンプー&ドライのコツを教えていただきました。
洗う前にブラッシングをするとシャンプー&ドライの時短に
毛がもつれたまま洗うと、汚れが落ちないだけでなく、乾かす際に根本から乾きにくくなり、結果的に時間がかかります。また、もしも毛玉があった場合、そのまま洗ってしまうと毛玉周辺がフェルト状に固まり、毛を切る羽目になることも。
時短&トラブル回避のためにも、洗う前にブラッシングをすることをおすすめします。
シャンプーはよく泡立ててから使うと汚れが落ちやすい
参考・写真/「いぬのきもち」2025年9月号『\自宅ケアがみるみるスムーズに!/達人に学ぶお手入れの極意』
汚れは泡で浮かせて落とすのが基本。規定量のシャンプー剤をお湯に足し、人用の泡立てスポンジでよく泡立ててから使いましょう。
シャンプー剤を原液のまま体にかけると、かえって汚れが落ちにくく、皮膚にも負担がかかります。洗う直前に手桶の中に1回分の泡を作っておくと、そのあとがスムーズです。泡で出てくるシャンプーも販売されていますよ。
シャワーヘッドを外して腰からぬらすと嫌がりにくい
参考・写真/「いぬのきもち」2025年9月号『\自宅ケアがみるみるスムーズに!/達人に学ぶお手入れの極意』
シャンプーが苦手な犬のなかには、シャワー音を怖がっていたり、頭からぬらされることを嫌がっていたりするケースも考えられます。
シャワーヘッドを外せば、響き渡るシャワー音が気にならなくなるので、嫌がりにくくなることが。ぬらすときは頭ではなく腰から徐々にぬらします。シャワーは使わずに手桶に入れた湯をかける方法もよいでしょう。
シャワーヘッドが外せないときは?
参考・写真/「いぬのきもち」2025年9月号『\自宅ケアがみるみるスムーズに!/達人に学ぶお手入れの極意』
シャワーヘッドを外せないときは、ヘッドの部分をタオルハンカチで包むと◎
指先で顔まわりを洗い、スポンジですすぐと嫌がりにくい
顔まわりは指先で洗い、給水させたスポンジですすぐと嫌がりにくなります。
顔の洗い方
参考・写真/「いぬのきもち」2025年9月号『\自宅ケアがみるみるスムーズに!/達人に学ぶお手入れの極意』
とくに嫌がりやすい顔まわりは、泡を指にとって指先でなぞるように洗います。
耳の洗い方
参考・写真/「いぬのきもち」2025年9月号『\自宅ケアがみるみるスムーズに!/達人に学ぶお手入れの極意』
耳は指先で軽くもむように洗い、目の中や耳の奥に泡が入らないよう注意しましょう。
すすぎ方
参考・写真/「いぬのきもち」2025年9月号『\自宅ケアがみるみるスムーズに!/達人に学ぶお手入れの極意』
流すときは吸水させたスポンジを使って、頭上からお湯をかけます。犬にとっては苦手な部位がサッと終わることになるので、顔まわりは最後に洗って最初にすすぐのがおすすめです。
※万が一目や耳に少し泡が入っても、きちんとすすげば通常は流れます。心配であれば、顔まわりは洗わずに拭いてお手入れしましょう。
“ブルブル”は止めさせない
犬が自ら体や頭をブルブルと振ることで、毛の間や耳に入った水が抜けます。泡や水が飛び散って大変ではありますが、犬にとってはストレス発散にもなるので無理に止めないで。
ドライヤーの音を怖がるときは耳元を隠す
参考・写真/「いぬのきもち」2025年9月号『\自宅ケアがみるみるスムーズに!/達人に学ぶお手入れの極意』
ドライヤーの音を怖がる場合は、犬用のスヌードや人用のヘアターバンで耳をおおうと落ち着くことがあります。吸水力の高い生地でできたスヌードやターバンなら、ドライ時間の短縮にも役立ちますよ。
※写真では幅広タイプをそのまま使用していますが、音の対策には耳が隠れる幅があればOKです。
ちょっとした工夫で、自宅でのシャンプー&ドライが楽になります。ぜひ参考にしてみてくださいね。
お話を伺った先生/川越真澄先生(トリミングサロン「Pet Salon M DOG」代表)
参考・写真/「いぬのきもち」2025年9月号『\自宅ケアがみるみるスムーズに!/達人に学ぶお手入れの極意』
文/柏田ゆき
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。