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犬のしもやけはなぜ起こる?「しもやけ」と「凍傷」の違いと予防法を獣医師に聞いた

寒い季節は犬の足先や耳、尻尾などに「しもやけ」が起こることがあるそうです。

では、愛犬のからだにしもやけがみられたら、どのように対処をしたらよいのでしょうか?

「犬のしもやけの症状と治療法」について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生が解説します。

犬のしもやけはなぜ起こる?

犬のしもやけの症状と治療法 しもやけと凍傷の違いも獣医師が解説 いぬのきもち
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬の体にも「しもやけ」が起こることがありますが、しもやけが起こるメカニズム自体は人と同じで、たとえば冷えた状態が続いたり、環境の寒暖差が激しかったりすると血流が悪くなってしまい炎症を引き起こします。

犬の体の末端である足先や耳、尻尾などは特に血流が落ちやすく、これらの部位はしもやけになりやすいといえます。

犬種では、ビーグル、ダックスフンド、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなどの耳の大きな犬種であったり、チワワ、ヨークシャー・テリア、ミニチュア・ピンシャーなど、体が小さく寒さに弱い犬種はしもやけを起こしやすいといえるでしょう。

犬の「しもやけ」と「凍傷」の違い

寒い季節に起こりやすくなる「しもやけ」ですが、ここで「凍傷」との違いについてみておきましょう。

犬のしもやけは冷えによって血液の巡りが悪くなって起こる症状です。

これに対して犬の凍傷というのは一般的には氷点下の環境などで血液の流れが悪くなった結果、末端の組織が凍って起こる症状となるので、しもやけの方が一般的な症状であるといえるでしょう。

犬のしもやけでみられる症状

犬のしもやけの症状と治療法 しもやけと凍傷の違いも獣医師が解説 いぬのきもち
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犬のしもやけでよくみられる症状としては、しもやけになった部位の皮膚が赤くなって痛くなったり、痒くなることが多いですが、重症なケースではその部分が壊死してしまうこともあるので注意が必要です。

犬がしもやけを起こしたときの対応

愛犬にしもやけの症状がみられたとき、飼い主さんにできることとしては、しもやけはその部分が長く冷やされてしまったことが主な原因なので、患部を温めてあげるようにしましょう。

このとき、37〜39度くらいのぬるま湯などを使ってゆっくりと温めるようにしてください。

犬のしもやけに対する治療法

中型犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
動物病院で行われる犬のしもやけの治療は基本的にご自宅での対応と同じで、ゆっくりと患部を温めて血行を改善させることを考えます。

しかし、血流がしばらく悪くなっていると、血流が戻ったときに反動で別の症状が起きることがあるため、それらにも同時に注意を払います。

犬のしもやけ予防法

ミニチュア・ピンシャー
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犬のしもやけを予防する方法としては、犬の足先などが冷えてしまったらその部位を37〜39度くらいのぬるま湯を使ったりマッサージをしてゆっくりと温めてあげるとよいでしょう。

そのほかでは、犬用の靴やスヌードを使って冷えやすい体の末端を冷やさないように工夫をすることなどもよいと思います。

寒い季節、愛犬のしもやけ対策の参考にしてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・原駿太朗先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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