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体調が悪くて震える飼い主に寄り添う2頭の犬 行動から読み取れる心理は?|獣医師解説
2頭はいつも飼い主さんの布団の足元で一緒に寝ることが多いそうですが、撮影当時は連日暑い日が続いたために床で寝る日も多かったのだとか。
この写真を撮影した当時、飼い主さんは体調を崩して猛烈な悪寒に耐えていたといいます。そんな飼い主さんを心配してか、あんずちゃんは飼い主さんのお腹側に、こてつくんは背中側にピッタリくっつき、飼い主さんの震えが止まるまでずっとあたためて寄り添っていてくれたそうです。
飼い主さんは撮影当時の2頭の行動を、次のように振り返ります。
「私が寒がっているのを感じ取ってくれて、『なんとかしよう』と思ってくれていたのなら嬉しいですね。30分以上経ち悪寒が治まって暑くなってきたときに、犬たちは離れて行きました。『もう大丈夫』と思ったのでしょうか。そんな気がしました」
体調が戻ったあとは顔に「どーん」
「体調が悪い間は『かまってほしい』も『遊ぼう』も要求してこなかったので、気を遣っていたのだと思います。治ってからは私のまわりで好きに遊び始めたり、たくさん甘えてきたりと、いつもの過ごし方になりました」
こてつくんとあんずちゃんに感謝
そんな愛犬たちに対し、飼い主さんは「ふたりともこんなにも優しく寄り添ってくれて、ありがとうの気持ちでいっぱいです」と、思いを話しています。
【獣医師解説】体調が悪くて震える飼い主さんに寄り添う犬の心理
いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生に聞きました。
「あんずちゃんは飼い主さんのお腹側に、こてつくんは背中側にピッタリくっついていたそうですね。犬は群れで過ごす動物で、犬同士集まって寒さをしのぐことがあるので、本能からくる行動だったのではと考えます。
こてつくんとあんずちゃんは、飼い主さんの様子などから『寄り添おう』『あたためよう』と思っていたのではないでしょうか。
2頭のように、飼い主さんが不調のときにそばに来てくれる犬というのは…
・飼い主さんからも愛情をたっぷり注がれているコ
・優しくて賢いコ
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文・構成/雨宮カイ
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