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右前足がない愛犬がシニアになっても走れるように……飼い主さんの想いを聞いた

この特集では、難病や障がいをもった愛犬とその飼い主さんの、闘病や暮らしの様子をレポートします。
今回ご紹介するのは、生まれつき右前足がなくても、元気いっぱいに走り回り、毎日を楽しく過ごすめろーくんのお話です。

1回目の記事|生まれつき右前足がなくても、元気いっぱい。毎日を楽しく過ごすめろーくん

2回目の記事|先天性欠損症で右前足がない愛犬のために、車椅子の試作を行う

両前足が使えなくなっためろーくんのストレスが爆発

写真は最初にオーダーした車椅子。1カ月間使い倒して現在修理中。2台目の車椅子の試作も行っています
写真は最初にオーダーした車椅子。1カ月間使い倒して現在修理中。2台目の車椅子の試作も行っています
徐々に車椅子での歩行に慣れてきましたが、自由に動き回れないめろーくんにはストレスが蓄積されていくことに。とくに好きな人に会ったとき、おなかをゴロンと見せてあいさつできないことがストレスとなり、ある日爆発してしまったそう。

「車椅子で暴走しようとするめろーを止めようとしたとき、私の手に噛みつこうとしたんです。そのときはショックで、迎えたことを後悔してしまったほど思い詰めてしまいました。それでかかりつけ医に相談したところ、『ストレスがそこまで大きくなるなら、足をつけて歩かせていいです!』と言われました。治るまでの期間はさらにかかりますが、これでめろーのストレスが減りました」
 
Iさんは、毎日テーピングを交換し、また、骨折した部位に負担をかけないよう、車で砂浜などに連れていって散歩させました。その結果、骨折は約5カ月かかりましたが無事に完治したそう。

ケガを克服し、散歩が楽しめるようになった

使役犬として活躍することに喜びを感じるボーダー・コリーだけに、最初は歩くだけの散歩は苦手だったそう。散歩仲間たちの協力で、今では散歩が楽しめるように
使役犬として活躍することに喜びを感じるボーダー・コリーだけに、最初は歩くだけの散歩は苦手だったそう。散歩仲間たちの協力で、今では散歩が楽しめるように
「当時はトレーナーさんにかかりつけの先生、いぬ友達さんたちと多くの人に支えてもらえました。それがなかったら乗り越えられなかったかも。めろーは左前足だけに負荷をかけて歩くので、将来的には関節炎などになるリスクも高くなります。今後は食事や運動面など気をつけるべきことはすべてやっていくつもりです」とIさん。
写真提供/Iさん
写真提供/Iさん
足への負担を減らすために、定期的に海に連れていき、砂浜や水の中で思いきり遊ばせます。めろーくんのストレス発散に。
撮影/犬丸美絵
撮影/犬丸美絵
散歩時の給水タイムでは、ボトルから直接飲むのが好きだそう。住宅街を歩くときは、ゆっくりとしたペースを心がけます。

そして最後に、がんばってケガを克服しためろーくんについて、Iさんは「めろーとともに試練を乗り越えたことで、以前よりも絆が深まった気がします。これからもずっとめろーは私の大切な相棒です」と語ってくれました。
出典/「いぬのきもち」2023年11月号『困難と闘う!……その先のしあわせへ』
取材協力/クローバー動物病院
写真/犬丸美恵
写真提供/Iさん
取材・文/袴 もな
※掲載の情報は「いぬのきもち」2023年11月号発売時のものです。
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